逃げ場のないオジサンの室内ホームレス。
僕の兄は、ニートでホームレスだ。
しかも? 室内ホームレスで、所謂引きこもりでもある!
家の中に居て、ほとんどと言っていいほど外出はしない。
風呂にもロクに入らず、自分の部屋で一日ゴロゴロしているだけ。
それに、家の中だから実際のホームレスのように食べ物にも困らない。
冬の寒い日も夏の暑い日も、家の中だから暖房やクーラーがかかっている。
自分の部屋から1階にあるキッチンには冷蔵庫もあり好きな時に好きなモノ
を自由に冷蔵庫から出してきて食べている。
ただ、僕が許せないのは? ニートでホームレスのくせに!
【禁煙者】だという事。まあ、お酒は一滴も飲めないからそこは許すが。
兄は59歳と言うのに、親の年金を当てにして生きている人間だ!
まあ、僕だって! 55歳の出戻りでバツイチの実家暮らしなので兄に
それほど何か言える立場ではないのだが、、、。
それでも僕は、一応働いて生活費を月に5万円母親に払うようにしている。
兄は、完全に親の寄生虫だ!
まさに!? 【パラサイト】なのだ!
一日いる格好は、夏はT-シャツにパンツ一丁で家の中をウロウロしている。
コーヒーが好きみたいで、時間があれば2階と1階を往復しながら
コーヒーを何倍も飲むからトイレも近いんだ! 歳のせいもあるけどね。
煙草が無くなれば、灰皿に溜まった煙草で吸えそうなモノを物色して
シケモクする。
灰まみれだろうが、お構いなしだ!
寝ぐせでも、Tーシャツに物をこぼしてもそのまま。
人の目を一切気にする事がないのだ!
どうでもいい毎日を、のそのそと昼頃に起きてきてテレビをつけて一日を
ただ持て余す毎日を送るだけ。
・・・まあ、僕たち兄弟は?
さんざん親に迷惑をかけて生きているのだろう。
50歳を超えていると言うのに、僕は結婚も失敗して兄は59歳まで
ずっと独身で一度も実家から離れて一人で暮らしたことがない。
洗濯も料理も掃除もした事がない。
服ですら自分で買った事がなく、老いた母親が買ったものを文句ひとつ
言わずに着ているだけ。
服がダサいとか? 見た目もどうでもいいようだ!
ただただ、着れたらいいのだろう。
それと、これが一番肝心な事なのだが、いい歳のオッサンの寝起きは臭い。
完全に加齢臭が、部屋中充満して自分のにおいで臭くて起きる事もある。
起きて直ぐにする事は換気だ!
このくさい臭いを取り除かない限り、今日と言う一日は始まらない。
僕が、仕事で朝出て行く頃には兄はまだ夢を見ている頃なのだろう。
僕が家に帰って来る時間には? ちゃっかり一緒に晩ごはんを食べている。
僕より疲れた顔で、先に晩ごはん食べている兄に僕は噛みつく。
『今日も一日、家でゴロゴロしてただけだろう』
『お前は、働いた気でいるが本当に働いてきたのか?』
『当たり前だろうが!』
『・・・ふーん、そっか!』
『言いたい事だけ言って終わりか!』
『まあまあ、そう腹を立てるな! 飯が不味くなる。』
『相変わらず、兄貴は屁理屈ばかりだな』
『それは、お世辞か? まさか弟のお前に褒めてもらえる日が来るとはな!』
『いいから、黙って飯を食え! 兄貴と話すと飯が不味くなるわ!』
『まあ、そうだな、』
『・・・・・・』
*
ただ兄を僕が一番! “クズ”だと思う時がある。
親の年金で、日曜日はパチンコ通いをしている事だ!
流石に、僕も腹が立ち! 【テメーの金でパチンコ行けやー!】と
言ってしまう。
本当、お母ちゃんごめんな! バカ息子が2人も居てさ!
いつかね? お母ちゃんを楽させてあげたいだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




