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月桃館503号室の男 ~黒衣の刺客~  作者: 山極 由磨
第二章・黒衣の刺客現る
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黒衣の刺客現る その1

皇紀835年刈月21日 アキツ諸侯連邦帝国南方州リャン候領クチャン市


「あの野良犬め、拓洋に入ったか」

「はっ、その為に最新鋭の乙飛艦(乙種飛行戦闘艦)を特別に派遣したとか」

「まさか銀髪の小娘があのドブネズミを目を付けるとはな、確かに名門貴族のご御令嬢が面白がりそうな奴ではあるが、しかし、特務と言う遊び場が与えられた途端に頭に乗りおって」

「如何致しましょう?彼奴らは『あの件』を何らかの武器に使うつもりでは?」

「そうに決まっているであろう。クソ、ゴキブリめ、駆除できなかったのが残念でならん」

「今からでも遅くありません、手駒は準備できております」

「その駒、本当に使えるのだろうな?いくらウジ虫みたいな奴でも、あの戦場を七年間生き延びた男だ」

「ご安心を、かつて『雲霧林の戦鬼』と呼ばれた一族の者です。品質は私の目で確かめておりますので間違いありません」

「なら安心だな、ばい菌を一日も早く消毒しろ」

「承知しました」

「途中経過の報告は要らん、結果だけ知らせろ、盗聴が心配だ」

「はっ、吉報をお待ちください」

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