昔、誰かの物語
とある町で男が一人生まれた。
その男の名は陽太と言った。
その男は普通だった・・・いや普通と呼ぶには才能が欠けていた。運動は全くといっていいほどに出来ず勉強もあまりできなかった。
その男が生まれ4年が経ち幼稚園に入った
まあ特に何かがあったわけではない
無くてもあってもあまり変わらない日々を過ごした
それから2年が流れ、 男は小学校に入った。
しかし男は半年の間一人で過ごした。 男はいわゆるぼっちであった。そして運命の出会いが起きた。とある人間が転校して来た。
その人間の名はりょうやと言った。そしてその人間はすぐに周りの人間と仲良くなった。そしてその人間に男は声をかけられた。その時男はなぜ自分に声をかけたのかと聞いた。そうしたらその人間はなんとなくと答えた。それから男とその人間は仲良くなり男は人間関係もとても良くなり周りに溶け込んでいった。いわゆる脱ぼっちであった。男はその人間との関係はずっと変わらないと思っていた。そんなはずがないのに
それは突然現れた
一年半が過ぎ、冬と春の間の時期、その人間は悲しそうな顔をするようになった。男は聞いた。なぜそのような顔をすると
すると人間はこのように言った。来週に別のところへ引っ越すことになる。それがとても寂しくてな
男はそれを聞いて今までにないほどのショックを受けた
それから男と人間は引っ越すその二日前まで遊んだ
引っ越す前の二日前の遊び終わったあとにその人間は言った
また明日遊ぼう。引っ越すのは明後日だから明後日お別れの挨拶をすればいい。明日は何も考えずに遊ぶぞ。
そして一日が過ぎ引っ越す前日となった。男はその人間の家の前に来て家のチャイムを鳴らした。しかしその人間は出てこない。
なぜかと思って近くの人に聞いてみた。するとその人は言った。
お隣さんなら今日朝早くに引っ越して行ったと。
男は涙した。その人間は気を使って別れの言葉を言わなかったからである。
そしてその人間のいない男の生活が始まった
その人間が残してくれたいやつくってくれた友人を大切にしながら。
男はその人間が来なければ一生ぼっちだったのだから
男は空を見る。その人間は今どうしているか。また会えるといいなと思っいながら。そして今も歩き続ける