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天才と変態は紙一重  作者: セクロス神〜手マンの神〜
1/1

真夜中に来た変なやつ

できればオチまで読んでもらえるとうれしい

 あたり一面が闇に包まれている中、月の光だけが町を照らしていた。人の気配はまるでなく、鬱蒼と生い茂った木々だけが風に呼応してガサガサ音を立てていた。

 こんな時間になっても学校内に残り続ける人間がいるとするなら、そいつは相当脳が病んでいると言わざるを得ないだろう。

 けど実際いるんだよなぁそういうわけのわからない行動を取り、周りから冷たい目で見られ、知り合いのほとんどは変人によって構成されているような人間ー

……私のことですかがなにか?



ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおお

なんでこうなった…。

なんでこの私がこんなことに付き合わされにゃならんのだァああああァあああ嗚呼


 事の発端は今日の放課後まで遡る。私の隣の席に座っているこの変な男"三途ノ川無敵之助"は急に私に話し掛けてきた。


「なぁ。今日の夜にキャンプファイヤーやらないか?」

椅子から転げ落ちそうになった。


「おおおお!?いきなり何を言い出すんだオマエは。」

「まぁ確かに面白そうだがいったいどこでやるつもりなんだ?」


「そりゃもちろん運動場に決まってる。」


何がもちろんなのかさっぱりわからないが、とにかく今日の夜にどうしても運動場でキャンプファイヤーがやりたいらしい…この変な男は。

 てなわけでこんな真夜中にまで運動場に来させられてるわけなのだが、どうして呼ばれたのが自分なのかいささか疑問ではある。それを尋ねてみたところ、どうやらコイツいわく"ヒマそうだったから"らしい。ぶん殴ってやろうかコイツ。

 当のコイツはというと、どこで拾ってきたのかもわからん木の塊をせっせと並べている。まさかとは思うが、運動場に生えてる木を勝手に切ったんじゃないだろうな…。ありえないと思うかもしれんがコイツならやりかねん。それか古くなった木造校舎の一部を持ってきたと言われてもなんら違和感がない。


「それは違うよ。木は切ってからある程度乾燥させないとよく燃えないからね。これはキミもよく知る所から持ってきたものだよ。」


 そのセリフを聞いて、私は先週起こったちょっとした事件を思い出していた。休み時間になったことを告げるチャイムが鳴ったその瞬間に教卓にドロップキックをかまし、破壊した男がいるのだ。その男は普段は大人しいのだが、ある日吹っ切れたようにモノを壊し始める習性を持っている。なまじ大人しいばっかりに急に破壊活動に目覚めると言い様もない恐怖を周囲に植え付ける。

 そう私のことである。

「でも、あのとき違和感を無くすために全部のクラスの教卓を同じように壊せと私に提案したのはオマエだぜ?」


「いや、そうしたらなんか面白そうだと思って提案しただけだよ。まさかほんとにやるとは思わなかったけど。」


「まぁ正確には10クラス分壊した時点で騒ぎに気づいた先生が駆けつけて強制終了だったけどな。」


「まぁいいじゃないか。僕のイカした作戦のおかげで木がこうして集まったんだから。」


「イカした?イカレたの間違いだろ。アレをどう過大評価すりゃそんなポジティブな感想が出てくるんだオイ。」

私は文句を言いながらもせっせと木を積んでいく。


「おい、もうこんなもんでいいんじゃないのか。これ以上やるとどんどん高くなってくぎゅうううううううううううううううううううううう!!!」

私が言い終わる前に木の隙間から火があふれ出していた。


「なんてことすんだオイ。あとちょっと逃げるのが遅かったら服に火が燃え移っていい感じにこんがり焼けてたじゃねぇか!!」


「いやすまない。少し考えごとをしていて…。」

奴にしては珍しくほんとに申し訳なさそうにしている。


「オマエぇ…ちょっと頭が良くて私に勉強を教えてくれて、メガネを外すと意外とハンサムで、、」

そう言い続けるたびに、何だろう………虚しくなってきた…。

「んで何を考えていたんだ?くだらねぇことだったらグッチャグチャのミンチにして便所に流すぞコラ。」


 奴は何も答えなかった。答える代わりに奴は歌い始めた。私の知らない歌。

 私はそれに合わせて踊り始める。私はなぜこんなことをしているのだろう…。わからない。身体が勝手に動くのだ。


 ……まぁ実際はそんなシリアスなもんじゃなかったけどな。踊りを1ミリも知らないもんで、「ホわぁああ」とか「ヒヤァアア」とかよくわからん奇声を上げながら火の周りをグルグルと回っていた。

死にてぇ…。

 なんでこんなことをしているかって?そんなの決まってるだろ?


深夜テンションだからだァああぁぁああ嗚呼あァアアア

ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!



…ふぅ。




「あ、言い忘れてたけどコレがバレたら多分停学になるだろうね。」


「いまさらだな…。」

今回主人公たちの設定とかを削ったためかなりわかりにくい話だったと思います。次回はちゃんと載せます。かなり凝った設定にしているので今回よりは面白くなると思います。

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