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「ヒト族?」

「いや、しかしこの魔力量はヒト族のものでは…」

「まてまて、そもそも異界からの召喚だ。魔族もヒト族も関係なかろう」


ナンダコレ。


俺は確か、朝のウォーキングをしていたはず。

朝4時半に起きて、5時から6時ぐらいまでウォーキングしたりラジオ体操したりしてゆっくり体を動かす。

その後準備して、かなり早い時間に自転車でノロノロと出勤。スピードは絶対出さない。

ジョギングの人に抜かれるのが快感。

太陽の光を浴び、運動して、それから1日が始まる。

……はずだった。


ウォーキング中、なんだか朝日がまぶしいなと思ったらこんな所に来ていた。

石畳につまづいてこけた。ジョギングだったら受け身取れなかったかもしれない。ウォーキングで良かった。


4畳半ぐらいのスペースの石床石壁石天井の部屋で、ハリウッドのCG合成キャラよりは日本の特撮被り物みたいなのが3人、俺を取り囲んでいた。

いや、

「召喚は成功したんだ。ならば彼が魔王で間違いないはず」

二足直立で鎧を着込んだ細身の熊の後ろからもう1人。

山羊の角を頭に乗っけた女性が出てきた。


身長は高い様に見えるが、いかんせん隣りが立ち上がった熊なのでよくわからない。

コスプレかと思ったが、何か違う。

顔に違和感がある。

まず目の色素がヤギのそれだった。

高い鼻梁は少し太く、鼻の穴が横に切れている様な形。

グレートジャーニー終着点の一つである日本には色々な顔の人が、いて、だけどそれら全て人間だと認識できる。外国人の顔はそこまで細かくわからないけれど、この女性は外国人とも感じない。

しかし、この目の前の女性は、人間とほぼ同じ顔で、それどころか美人だとさえ感じるのに、人間とは思えなかった。


いや、そもそもその他の熊、人狼、ヨーダ?の3人からして人間ではないのだが。

熊と人狼はともかくヨーダの被り物は無理だろ。


なんだかよくわからない状況で一言も発せなかった俺に、まずこの女性が膝をつき、それに続いて3人、3匹?3頭? も、膝をついた。熊はそれでもデカかった。


「魔王様。どうか魔族をお救い下さい」

「おお…… おぅ…… え?」


ナニコレどうなってんの。


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