8話 俺がこの幸せな場面を喜べない理由
「んっ…ふ…しゅぅかちゃ…ん…」
歌鈴さんはなんか凄くエロい声を出しながら結構ディープな方のキスを俺にしてきた。案外力が強い歌鈴さん。男だった時の俺からすればこれはやべぇくらい羨ましいシチュなんだろうが今の俺は喜べない。それは歌鈴さんのヤバい部分を見てしまったからと、俺には今想い人がいるからだ。
このまま身をゆだねていたら、漢としてのプライドが許さない、そう考え、思い切って歌鈴さんを振りほどいた。
「…柊華ちゃん…嫌…だった…?」
「…歌鈴さん…こういうのは、そういう関係になった人とするのがいいと思います。歌鈴さんの事は人間としては好きですよ」
これが俺が今言える最大限あいてを尊重した言い方だった。歌鈴さんに伝わったか…と思っていると歌鈴さんは俯きがちに口を開いた。
「…柊華ちゃん好きな人がいるでしょ」
「なんで分かったんですか?」
「なんとなく。」
女の勘って凄いな…改めてそう思ったのであった。そして歌鈴さんは更にこう続けた。
「好きな人の話、聞いてもいい?」
こうして俺が好きな人の話をしたのはまた次の話。
どうもエ口です!
もの凄く久しぶり&短い&面白くない&エロくない話ですが次の展開のためにはこれが良かったんですすみません…
次は楽しみにしていてください。1週間に1話目指してがんばります!