1話 俺の童貞生活、紹介します
1話 俺の童貞生活、紹介します
俺の名前は小沢修哉。17歳高校3年生。父、母、弟と暮らしていて、弟は同じ高校の2年生。俺がこの世の中で1番理不尽だと感じるのは、俺以外の家族全員が見た目がいい事だ。対して俺はぱっとしない見た目に、オタク、童貞。ほんとに理不尽だぜ…。
桜が散り、若葉が生い茂ってきた頃、俺はいつものように学校に通っていた。この頃になると、クラス替えなどから慣れて、学生はリア充を満喫し始める。それは俺の通学路でも例外ではない。そう、家から一緒に登校していた俺の弟、小沢修斗も家から駅までは俺と2人で登校してるのに、電車を降り、駅から出ると俺から離れて彼女と登校し始める。俺はぼっちで歩く。まあ、俺はもう慣れた。多分このまま童貞で死んでいくんだよ。
学校に着いても、俺と親しい友達はほとんどいない。強いていえば白戸健というオタク友達くらいだろうか。そいつと軽い挨拶を交わし、昨日のアニメの出来をたたえ合い、席につく。ラノベを読んで、そこそこ授業を受けて、家に帰る。そんな日常を送る俺にとって女との関わりは修斗の彼女くらいだろうか。
家に帰ると高確率で修斗の部屋で彼女と修斗が遊んでいる。で、たまに挨拶くらいはする。
「あっ、お兄さんおじゃましてます!」
「おっ、おおおおう!?いらっしゃい」
女と会話なんてしない。お兄さんなんて言われて、俺の緊張はいつも最高潮だ。嬉しいけど。修斗の彼女は中村歌鈴。修斗と同級生。あとすげー可愛い。ちょー可愛い。アニメキャラなら優等生キャラ。黒髪ロング美少女。
そして、俺が1番気に食わないのは壁が薄い俺の部屋の隣の部屋で愛を確かめ合うこと。俺の息子が修斗のそういう行為で元気になってしまうこの現象、すげー虚しくなるから。やめて。
そして両親は修斗と歌鈴さんの交際を後押ししてるみたいで、ちょくちょく晩御飯を一緒に食べる。
「この肉じゃが美味しいですね、お義母さん!」
「あら〜そう?これね、お父さんの胃袋も鷲掴みにしたのよ〜?」
「そうだよな〜昔から母さんは料理が美味しかったもんな〜」
「もー、父さんも母さんものろけんなよ。あ、結構歌鈴も料理上手いんだぜ?」
「あら〜そうなの?今度一緒に作りましょう!」
「良いですね!よろしくおねがいします!」
なんだろう。俺だけの疎外感。凄く居づらいからそそくさと晩御飯を食べて、自室に戻る。アニメを見る。寝る。この悪循環が俺の童貞ライフを推進させているのは自分で分かっている。でもきっかけがないと人間は変われないのだ。例えば異世界転生とか。まあ、ないだろうけど。そんなことを考え、俺は眠りについた。
翌日、少し胸の辺りが重いのに違和感を感じ、目を覚ました。時計を見るとまだ6時。んー…と目をこする。あれ?腕がなんか軽いような…。ポリポリと腹をかく。…腹毛が無い。あれ?昨日剃ったっけ。ていうかなんかすべすべしてるような…。あと、髪こんな長かったっけ?
複数の違和感を覚え、俺はしっかり目を覚ました。鏡の前に立ち、俺は俺の姿で仰天した。
そう、俺はなぜか女になっていた。
こんちわーっす!!エ口です!!
いやぁ!いつぶりだろう!!!!こんなにも小説を書くのが楽しかったなんて!!
受験終わったのでバンバン出していきます!!よろしくです!!