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青い夏

作者: 武田道子

青い夏




若葉が木漏れ日の中から

降ってくる

何かが私を変える


そんな日には

目を閉じても感じられる命の優しさに

私は自分の影を忘れている


大気の温もりは

夏でも凍っていた心の井戸を

ゆっくりと溶かしていく


若葉の青さが

夏を滲ませる空気の中で

私は薄く透明な羽を広げる


飛べそうな気がする

溢れる若葉が

陽の光りを散らす


生きていることが

本当にいいことだと

思える瞬間


夏は決して

散ることはないと

心が感じる瞬間


あなたの広い広い腕

青一色に塗られた胸

飛び立とうと影のような羽を震わせている

私を待っている


若葉の青さが

滲む

今は夏


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