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俺の怠惰は世界を救う。  作者: 秋 廻
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Ⅰモノローグ

一九五二年第二次世界大戦終戦から月日が流れやっと世界が安定を取り戻そうとしていたころ、突如として現れたリベレイト(解放軍)と呼ばれる組織は、本当の自由と平和そして戦争被害者である自分たちも含めた人々に対して相応の対価をもらう権利があることを世界に力で行動で訴える小規模武闘派集団にすぎなかった。

これは、別にめずらしいケースというわけではない。大きい出来事の後にはなんかしらの影響が事象が自らの身に帰ってくるのは必然とまでは言わないもののよくあることである。しかし、時間の経過というのは偉大なもので時間がたってしまえばなくなりはしないもののこちらが手を差し伸べなくても勝手に解決してくれる、勝手にうやむやになっているということも多々あるものだ。ただでさえ、自国の復興が急がれるこの時代にそんなものにいちいち干渉してる余裕なんてないといったことが本音だろうが、それでもいつの日かその騒動もその集団も時の産物となってくれるだろうと誰もが思っていた。誰もが高をくくっていた。油断をしていた。

しかし、予想や願いは往々にしてかなわないもので、さらには、悪い方に転がっていくのが常である。

当初、その存在は連合国または同盟国によって不当に国土を焦土と変えられ怒りが膨れに膨れが上がった周辺諸国にはいい起爆剤となったことであろう。ようやく、連合諸国が重い腰をあげた頃にはもはや世界中で煙は上がり始めていたのである。誰もが、連合軍により沈黙の一途をたどると思っていたその常識に世界に衝撃を与えたのだった。憎悪に支配された人間の力と団結力は非常に厄介なもので予想以上の抵抗と侵攻を見せていた。それと同時に世界中の同じような考えを抱くテロリスト集団も解放軍の侵攻に呼応するように世界各地でテロ活動を開始。世界の均衡が再び音をたてて崩れ去っていった。まだ第二次世界大戦から完全に回復しきれていなかった先進国率いる連合軍はやがて、その勢いを抑えきれなくなっていった・・・・・


そして、ついにその脅威は我が国日本にも、九州地方から侵略を開始した解放軍に対し、始めはアメリカの手助けをかりてなんとか侵略を防いでいたものの、しばらくしてアメリカ本土での無差別テロが過激化し始め、アメリカ政府は、自国の防衛で手がいっぱいとなり、日本への援助を中断せざるを得なくなってしまった。当時GHQの厳しい管理下のもと徹底した戦力管理の行われていた日本は、今の国力では侵略を食い止めきれないと判断。

体のそこから込み上げてくる憤怒を抑え九州地方の防衛を断念し、本州及び四国と九州の間を絶対防衛線として日本を死守したのだった。

この事態に対し日本政府は、早急に国を守るため、武力の強化が必要と考え国際連合の協力をあおぎ護国庁を急遽設立。

国を危険から守り、九州地方を奪還するという最大目標を掲げた護国連帯なるものを作り上げたのだった・・・。

そして現在の年月2018年4月7日月曜日あれから幾年もたった今も世界のどこかでは、銃声の音が鳴り響いている。我が国日本は、幾度か大きな侵略はあったものの何とか絶対防衛線を維持、ここ30年ほどは互いに油断のできない膠着状態に陥っていた。

その間というのは、日本という国にとって真の激動・激闘の時代となっていたことは誰しもが想像できるだろう。

人々は本能のまま恐怖から逃げた。九州地方からは何百万もの人が大切な故郷を家を捨てて、すべては安心と安全を求めて都心部へ中にはさらに北へと大移動したのであった。

もちろん、町も変わってしまった。そこら中に配置された監視カメラが24時間見張っているのは当たり前。マシンガンをぶら下げた無人ロボットによる巡回警備。そして、公共の乗り物に乗るためには金属探知機をくぐらなければならないし、同時に顔認証によるリスト照合。気軽にお茶が飲みたくなってもカフェに入るためにはPDパーソナルデータカードが必要だ。そして、保険会社の月々の保険料は上がる一方ときたもんだ。本当に住みずらい世の中だと思う。

そんな世の中で俺は、常日頃から考えていることがある。










――どうかめんどくさいことが起きない何もしなくていい世の中になってください‼



かなり間のあいた投稿となってしまいました。思うところがあり題名も変えそしてストーリーもだいぶ変わってしまったので一から再投稿することにしました。よろしくお願いします。

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