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第2話 裸

冷たい…気がついた時、俺は見たこともない街の地面に突っ伏していた。

 裸の俺を尻目に石畳の通路をたくさんの人達が通りかかる。

 軽蔑するような視線やあざ笑う表情は目に映っても手を差し伸べようとする人は現れない。


 まあ当然だよな。

 いきなり街中に裸で倒れ込んでる奴に声を掛けうなんて変人か変態ぐらい。

 でも、俺だって倒れたくて倒れてるんじゃない。

 じゃあ、なんで裸で倒れてるんだ……俺。


 ……何も思い出せない。

 そういえば、どうしてこんな所にいるんだ。

 今まで俺は何をしてた?

 そもそも俺は一体誰?


 しばしの自問自答。

 色々と問いかけてみるが答えはでない。

 とりあえず寒いので服を着たい。

 自問自答の結果、出た答えはそれだけだ。

 考えるのをやめ突っ伏すことに集中しようとした時だった。


「こんな所で寝てたら風邪ひくぞ」


 毛だらけの大きな手が声を掛けてくる。

 反対の肩にはパンパンに膨らんだ革袋。

 そして大きな髭面が俺を除き込む。


「お前、もしかして浮浪児か?」

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