(課題終わって)ないです
2週間で75の敵を相手する。その試練を越えなければ次はない。
集められた訓練生600人全員がこの試練を与えられた。その難易度はそれほど高くないと思っていた。
しかしそれは時間が無制限にある場合のみだった。この敵1人1人はそれほど強くなかった。ただ、その敵は着実に自分の体力と時間を奪っていった。
俺は効率性を重視して友人と協力して敵を倒す事にしたが今ではもう俺と親友のケイしか残っていなかった。
「ケイ、まだ戦えるか?」
「ああ。このペースだとギリギリいけるかもね。」
期限まで6時間、敵はあと50。正直絶望的と言えるけどケイは諦めずにそう答えた。
俺はその言葉に答えるように敵を倒す。
いかに時間を掛けずに敵を倒すか、そんなことを考えている暇があったら敵を叩け。
怒りをぶつけるように敵を攻撃する。体力は残っていない、気力の勝負だ。
「ごじゅういちぃぃ!!!」
ケイはまた一人倒した。負けじと俺も倒す。
そばに誰かがいるだけで戦う気力が沸く。
今晩は寝ずに敵を叩くのだ――――
結果を言うと当たり前だが俺は敵は倒しきれなかった。13日掛けて25体しか倒せてないのに1晩で50体倒せるわけがない。
しかしケイは75体すべて倒しきった。後日先生から聞いたのだがこれは訓練生から上がるものを選出するために行ったらしい。
ケイは幹部候補生として上級クラスへ上がっていった。
俺たちの冒険はまだまだ終わらないぜ!