Full metal jacket 2
「趙!」
趙に二条が駆け寄る。本来の予定ならば彼は、彼女がこの世でまだ生きている時に、再び会う事はないはずだった。それがどうだ、今まさに彼は二条の目の前に居る。彼女にはそれが不思議でたまらなかった。
「あんたっ……私の話聞いていなかったの!?」
「聞いてたよ。俺には本拠地に残って、陣頭指揮をしろっていう話でしょ?」
半笑いを浮かべながら、何食わぬ顔で趙は口を開いた。
「命令無視だって分かってるなんて、あんた正気なの!? あんたのせいで、作戦がむちゃくちゃじゃない!」
「作戦って……。それに、俺は最初から二対一で戦うつもりだったよ。そもそも、こんな役目、薫だけじゃあ絶対に無理だと思ったし」
「だからって! あんたね、一時間もしないうちにロメオだって来るし、あんたが本拠地に居なきゃ、いざという時に誰があの女を引きとめるのよ!」
彼女が言うように、元々はそういう算段だったのだ。英と趙の二人が銀狼を抑えている間に、古賀が葛城信介を別の場所に移し、ロメオが来るまで其処で粘る。これなら未知の協会ハンターが直接本拠地に来たとしても対処しやすいし、第一現状ならそれで作戦は完了するはずだった。彼女は趙の胸倉を掴むと、服が破けるほど彼を揺さぶった。
「おいおい、危機に陥ったヒロインを助けたナイト様に、君はなんて口の利き方だよ」
ぐらぐらと二条が趙の身体を揺すり、彼はなす術もなくただ頭を掻く。その姿だけなら彼も上司に頭が上がらない、普通の人間の男のようだったが、彼の浮かべた余裕の笑みを見れば、それは決して正しくない事が顕著に表れていた。
「まぁ、命令無視したのは謝るけど、俺は向こうは古賀君達で大丈夫だと思うよ。色々と難しい展開になりそうだけど」
「難しい展開って……あんたがあっちにいれば、そういう事には……」
「まぁ……それより、今は銀狼から目を離しちゃいけないと思うんだ」
二条の肩を掴み、趙はそれを強引に引き離す。そして腕を組んでこちらを見つめているセシルの方を見つめると、彼は軽く微笑んで見せた。
「待たせたな、銀狼」
趙の言葉にセシルから返事はない。というより、彼女は二人の会話など全く聞いていないという感じで、おもむろにアインヘリャルを腰に戻すと、凍て付いた表情そのままに口を開いた。
「よっぽど貴様は私の事が嫌いなようだな。バスの件といい先程といい」
「こっちも仕事だからね、銀狼。別に嫌いって訳じゃないさ。君もあんな普通の人間、任務じゃなければ歯牙にもかけないだろ?」
趙の言葉にセシルは何も言わずに闘いの構えを取る。無駄話は良いと言いたげな顔で、セシルは趙と二条を睨みつけた。
「お前が私の邪魔をしようが、私が信介君をどう思っているかなんてどうだって良い。結局は闘うだけなのだろう?」
そりゃそうさと、趙が再び先程と同様に、両手を前に出した構えを取る。どうせやらなけばいけない。それが彼女達の世界の宿命。趙は二条の方を見て何かを確認すると、そのまま再び前を向いた。
「……薫、君が未だにロメオが加勢に来ると思っているのなら、考えを改めた方が良い。あいつは君が思っている以上に狡猾で、それ以上に抜け目のない奴だ」
「? それって……」
趙の思わぬ言葉に、二条が咄嗟に答えを返した。しかし、彼女が彼の真摯な横顔を見た時、寸での所で言葉が喉に詰まる。彼女も思い描いていたが、決して考えようとはしなかった最悪のシナリオ。それを彼は察し、須く受け止め、それでも何も言わずに此処までやって来たのか。そう思うと、彼女は胸が押し潰されるような思いがした。
趙の両腕の間に、再び白い閃きと乾いた音が響く。迸る電気を両腕で包み込み、弾丸のように発射して電気を破裂させる能力、それが趙の能力“フルメタルジャケット”。彼と共に弱肉強食の世界を生き抜く、彼の最強の刃にして至高の秘技であった。
――ま、インターバルさえなければ、もう少し重宝はするんだけどね。
趙の身体能力は、薫やセシルに比べれば大分劣っている。古賀や遠野、下手をすれば定本のような、吸血鬼のなり損ないと同じレベルだった。だから彼は二条と一緒にセシルに格闘戦を挑んでも確実に足手まといになる事は分かっていた。それならば選択肢は一つ。彼の思惑を遂げるだけなら、血の力の乱発の方が効果的なのだ。
「薫!」
趙の声に、二条はすぐさま反応してスタートを切る。反省会なら何時だって出来る。それがたとえ地獄でもだ。今はこの状況で最もやるべき事をするだけ。そうだ。やるべき事はやらねば。
趙は銃口と化した両腕をセシルに向けると、彼は歯を食いしばって凄まじい雷撃の矢を放つ。中から力が暴れ出す感覚を趙の両腕に残し、光速で迸る光の矢がセシルに向かって不確かに揺らめぎながら躍動した。
「同じ技など!」
光の矢を弾道を事前に見切ったセシルがワンステップで趙との距離を一気に縮める。光の矢のダメージは未知数。しかし、攻撃後の趙の反動の様子を見れば、この攻撃が連続では放てない事など彼女は直ぐ把握でき、そして迷う事無く反撃の拳を振り上げた。
「……っ!」
飛び出した直後、セシルの後ろの方で先程趙が放った光弾が大きな音を立てて破裂する。彼女の周りが閃光によって一瞬大きく霞み、それが彼女の判断を鈍らせた。そして閃光の後に現れた姿を彼女は確認すると、すぐさまブレーキをかけてその場に留まった。
「……同じ技だって、場合が変われば効果も変わるってもんさ」
「そう、フリーパスで通れるなんて思わない事ね」
セシルの反撃の拳が趙に届く事はなかった。二条のマイフェアレディが趙とセシルの間に割って入り、セシルの繰り出そうとした攻撃を事前にカットする。続け様の二条の反撃。セシルには及ばないが、それでも未だに凄まじい破壊力を帯びた彼女の拳。セシルはそれを強引に左手で防ぐと、止むを得ず拳を引いてそのまま大きく後ろに後退した。
「ははは……流石薫だ。俺は信じてたよ」
「無駄口叩いてないで次っ! 早く!」
二条の容赦のない催促に、趙が軽く笑みを浮かべて答える。フルメタルジャケットには、攻撃の合間に多少のインターバルが必要なのだが、趙はそれを気にする事もなく再び両腕を突き出して光を呼び込む。両腕に痺れるような痛みが走るが、趙はそれを顔に出す事無く淡々と光をその腕に収束していった。
それを確認した二条が、脇目も振らずにセシルとの距離を縮める。両腕に宿るのは、薄く陽炎のように煌めくマイフェアレディ。彼女は特攻とも言える勢いで素早くセシルの前に躍り出ると、持てる力の全てを絞り出すように、豪雨のような四本の腕を振るった。
――退かせないつもりか!?
攻撃を割るにも、この手数では早々対処は出来ない。セシルの動物的直感が彼女に重大な警告を出す。このままでは……下手をすれば格下のこの二人にやられる。二条の攻撃を右へ左へと往なしながら、セシルは必死に退路を模索する。しかし、前に抜けるのは勿論の事、左右は二条の攻撃が、それに今更後ろに下がっていてはあの電撃を完全に避け切れないだろう。
「薫! 下がれ!」
セシルの思考を真っ二つに遮り、趙の声が一面に木霊する。その声に呼応し、二条がセシルに鋭い一撃を放ちながら後退する。無論、この攻撃がクリーンヒットすれば、流石のセシルでもコンマ数秒は身体が硬直するだろう。セシルは冷静に二条の攻撃を迎撃すると、不本意にも真正面に入ってしまった趙を刮目した。
「――っ!」
趙の両腕に渦巻いていた光の粒が収縮する。光を一瞬の時間に押し込め、彼の両腕に必殺の雷撃の矢が現れる。軌道がセシルへと向けられる。向けられたセシルの瞳孔が開く。だが光の矢の動きを見極めるのは、現在のセシルの五感では不可能であった。しかし、セシルの瞳はそれでも揺らがない。細切れになった時間を漂いながら、セシルはそれでも真っ直ぐに光を直視した。
「趙!」
二条の声と、趙の放つ圧倒的な破裂音が重なった。光の矢が空間を駆ける。この矢がセシルを貫けば、確実な致命傷を負わせる事が出来る。二条と趙の思いは一緒だった。それは勝ったという気持ちよりも寧ろ、地獄へと繋がる暗がりの道から這い上がれたというような気持ちだった。それだけこの一撃は決定的な威力を秘めている。そして次の瞬間、光速で直進する光の矢が、目標地点で大きく光を放って爆散した。
弾けた光の粒が、霧消して不確かに散らばって行く。遅れて心地よい破裂音が空間に広がる。数多に零れる極小の火の粒が、ハラハラと舞って蒸発した煙の壁から零れ落ちた。
――……当たった。
二条の両足から力が抜ける。未だに決着は着いていないが、それでもこのダメージが生み出した安堵は大きかった。これからセシルが血の力を使うかどうかを彼女は知る由もないが、それでも満足には戦えないだろうと、彼女は確信していた。まだ望みはある。彼女は微かな勝利の可能性を確かめるように、光の矢を放った趙の方を向いた。
「……!?」
しかし、其処で目にしたのは、両手をぶらりと垂らし、立っているのもやっとという、満身創痍の趙の姿だった。
言葉が出ず、胸が締め付けられそうな思いで二条は趙の元に駆け寄る。よくよく見てみれば、フルメタルジャケットを放った趙の両腕は激しく焼きただれ、白い煙が雨の流れに逆らって立ち上がっていた。そして二条は気付く。あの高威力の雷を間を置かず、それも三度も放てば自ずとこの結果になるだろう。二条は趙の身体を支えると、堪らずに彼の顔を覗き込んだ。
「あんた……!」
「……流石に、三回はちょっと頑張りすぎたかな」
吸血によって生じる力を、全て使い切ってしまった趙だったが、二条の顔を見ると、先程と同様に屈託のない笑みを浮かべる。彼のその表情が、二条の心に深く突き刺さった。
趙はこうして強がってはいるが、趙のその身体に力は感じられない、乾ききった雑巾のようだった。二条はその様子に、まるで言葉が出て来ない。実戦が乏しい彼女にとって、その趙の姿は目を背けたくなるものがあった。
「馬鹿! 何で能力にインターバルが必要なら、必要だって言わないのよ!」
趙が事前に言わなかったから、趙が事前に言わなかったからと、二条は自分に言い聞かせるように言葉を心に反復させる。しかし、趙が此処までしてくれなければ、自分が……。彼女は、その思いが内側から流れるのを、止める事が出来なかった。
「ははは……。俺みたいな吸血鬼の成り損ないが薫さんを逃がすには、やっぱりそれ相応の対価が必要だったんじゃないかな。あんまり考えたくないけど、どうやらまだまだ状況は絶望的みたいだし……」
――……!?
言葉の途中で、彼女は身体中に悪寒が走った。身体中の至る所を、生暖かい殺意で舐められるような錯覚。その感覚の一方で、背中にこの空一面に広がる雨の数よりも多い憎悪が突き刺さるような感触。まさか、そんな筈は……。意を決して彼女は爆散して煙が上がっていた、セシルが倒れているはずの場所を見ると、彼女の額から、直ぐに嫌な汗が浮かび上がって来た。
「あの女……不死身なの?」
其処には、先程と比べ物にならない威圧感と重圧を秘めた鬼神のような、無傷の“銀狼”の姿があった。
八方塞がりに四面楚歌や袋の鼠。ことわざとか熟語っていうのは実に良く出来たもので、実際にその状況に自分が立ってみてようやくその言葉が意味する悲劇的、絶望的状況が分かるってもんだ。そりゃもう涙が込み上げてくるくらい。恐らく、最初にこんな絶望的な言葉を思いついた奴は、今の俺みたいに半泣きもしくはテンションガタ落ちで言ったんだろうと思う。なんていうか、今の俺にはそう言う奴等の気持ちが痛いほど理解出来た。
――敵、敵、敵、敵! ……畜生! こっちもかよ!
最初に倒せた奴の後に来た奴らを見て、俺はとりあえず一目散に逃げ出した。最初の男みたいな奴が複数居たら勝ち目は限りなく薄いし、銃を腰に携えていたって、所詮それははったりだ。銃に脇目もふらずに突進されたらそれでお終い。それならもう、俺に残った選択肢は逃げる事しかないだろう。
階段へと続く道を引き返すが、しかしそちらの方からも明らかに一人ではない足音。そこで適当なドアのノブを捻ってみるが、押しても引いてもうんともすんとも言わない。仕方がない。別の通路から逃げよう。
「畜生! どうしていつもいつも、俺には逃げるって選択肢しか残らねーんだ!」
呪詛の言葉を吐きながら、俺は自分の無力さと情けなさを呪う。古賀の時や学園祭の時も思ったが、自分に闘う力があればどんなに良いだろう。勿論、普通の生活で使う事なんてまず間違いなくないが、既に現状が普通じゃない訳だし、こんな考えを抱いたって正直不思議じゃないような気がする。
だが、実際にこう走っていると、最初に見た印象よりも一階は広く、通路も網目のようになってどこかしら別の通路に通じているようだ。勿論、分岐点で待ち伏せされたら非常にまずい事になるが、一本道よりかは大分マシだ。挟み撃ちよりもまだ逃げる余地がある。
――しかし、文化祭の時よりも匂いが薄いような気がする。
あの文化祭の時の化け物からは、明確に吸血鬼だって分かるくらいの強い匂いを感じた。だけど、今回は色んな場所から流れてくる割には匂いを感じない、広く薄くという感じだ。もしかしたら文化祭の時と似たような攻撃なのかと思ったけど、本当は全く違うのかも知れない。
地面を踏む足の悲鳴の声が、ちょっとずつ大きくなってきていた。前回と違って今回は休憩がないし、第一バッグが重たい。俺は額から零れる汗を必死に拭うと、背に背負ったバッグを捨てようか本当に迷い始めた。
「……!」
小走りになって何気なく周りを見渡した時、ガラス越しに見えていた重機械類が急に途絶えているのに気づく。……ドアだ。どうやらこの中は重機械類が置いてある、一階の中心部にへと続いてらしい。俺は恐る恐るドアノブを回してみると、思わぬ僥倖、鍵はかかっていないようだった。
此処ならもしかしたら、外に出るための非常口があるかも知れない。いや、万が一ないにしてもだ、此処なら休めないにしろ一呼吸はおける。しかし、問題は通路を抑えられていた時、または此処に居るのが敵に知られてしまった時に、どうやって此処から逃げ出すかだ。
――どうする? ていうか、どっちが正解だ?
このまま走って、スタミナが切れる前に突破口を見出せるか? それとも危険があるのを承知で此処に入って、一呼吸おいてやり過ごせるのにかけるか?
前者の場合、最悪外に繋がる扉がなかったり、若しくは鍵がかかっていたり、誰かが居たら大きなロスタイムになる。古賀は後二時間もしないうちに援軍が来ると愚かにも教えてくれたし、古賀やもう一人が連絡を受けて戻って来るのは確実だ。追って来る吸血鬼もどきは一対一なら対処出来るが、古賀ぐらいになるともう絶望的だと言っていいだろう。
だけど、後者も決して妙案とは言えない。別の通路や部屋の中での待ち伏せ、包囲、それに最悪なのは行き止まりかもしれないって事だ。ある程度は逃げられるかも知れないが、時間稼ぎにしかならない。
――だけど、セシルさんが来るまで時間が稼げるのは有り難い……か。
唯一の頼りの綱として、セシルさんが此処に助けに来てくれるかも知れないというのは当然考えた。無論、セシルさんを邪魔する奴が居てもおかしくないし、場所も分からないだろうから敵の増援よりも来るのが遅い可能性だってある。というか、向こうもセシルさんの事は間違いなく考えて、俺の居場所を移すなりの事はする気だったろう。
しかし、もしもセシルさんが俺の思っているよりも早く助けに来てくれたなら、無闇に逃げ回るよりも此処に居た方が格段に無難だ。……よし、だったらやってやろう。考えてる時間があるなら、実践した方が良い。
扉を開ける手が震える。第一の関門。この扉の先が脱出へと続く道になるか、地獄へと続く道か。恐る恐る扉を開けると、俺は息を殺して素早く大きな重機械の陰に隠れた。
「誰も……居ないよな」
重機械の陰からそっと覗いてみると、本当に此処には誰も居ないように見える。吸血鬼の匂いは……全く無い訳ではないが、外よりは相当薄い。 中には居ても一人か二人。だったら、身を隠すのには最適かも知れない。
ふーっと息を吐き、俺は身体を機械に預ける。埃だらけで深呼吸するのを躊躇ったが背に腹は替えられまい。一回だけ大きく息を吸うと、俺は携帯のウィンドウを開いた。
「着信はない、っつうか、セシルさんは携帯持ってないんだよな……」
家に帰れたら、先ずはセシルさんに携帯を買わせよう。今までは何時も一緒に居たから携帯の必要性を感じなかったが、こんな状況がもう何回も続くと、やっぱり非常時の連絡先くらいは持って居てほしい。俺は心からそう思った。
セシルさんは一見完璧で非の打ち所がないように見えるが、実際はそうでもなかった。案外ドジな所があるし、それでいて自分の興味がない事にはとことん興味がないせいで、この前までウォシュレットの使い方を知らなかったのだ。よっぽどの惨事は引き起こさないが、ちょくちょく小さな間違いをする。セシルさんは、そういう人だ。
しかし、そんなセシルさんを俺は信用し、尊敬しているのは事実だった。有言実行、初志貫徹というのか、彼女は自分がやると決めたら完璧にやり通す、そういう強い心がある。多少自信過剰な所もあるが、それを感じさせないほど彼女は自分のやるべき事をやっている。だから俺は彼女を尊敬しているし、こうやって彼女が来るのを信じ続けられるのかも知れない。
――良い女……なんだけどな。
数か月一緒に住んでみて思ったが、彼女は俺の人生で出会った女性の中では確実にトップクラスの良い女だ。だけど、何故だろう。数か月一緒に生活しているのに、彼女の本当の姿が見えて来ない。見た目は超絶美人で、普通の人間のようなのに心の奥底には確実に何かが居る。本能的にそれは分かるが、その何かが分からない。きっと俺が考えているものよりずっと粘着性があって、下へ下へと引きずり込むような何かであろう。それは吸血鬼の匂いとはまた違った何か。それが分かるまで、俺はまだ彼女を完全に信用し切ってはいけない、そういう風に思う所もあった。