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仮面ライダー龍騎、本編!泥の中の悦楽:浅倉威の終焉

泥の中の悦楽:浅倉威の終焉

イライラする。

全身の骨が軋み、喉の奥が鉄の味で満たされている。

降りしきる雨が、焼けた肌に触れるたびにジュウジュウと音を立てるようだ。

だが、悪くない。

この痛み、この乾き。これこそが俺が求めていた「生」の感触だ。

北岡秀一への苛立ち

あいつ……北岡。

最後まで俺をコケにしやがった。

最強の獲物として、あいつの喉笛を掻き切ることだけを愉しみに生き延びてやったっていうのに。

代理のゾルダ(吾郎)を寄こして、自分は病室で勝手にくたばりやがった。

「ふざけるな……。俺が殺す前に死ぬなんて、許可した覚えはねぇぞ」

あいつのいない世界は、酷く退屈だ。

俺を苛立たせ、俺を法で縛り、俺に「死」を意識させた唯一の男。

あいつが死んだと知った瞬間、俺の中の何かが、パリンと音を立てて割れちまった。

城戸真司という「不快なノイズ」

城戸。お前は最後まで泥の中に咲く花みたいに、場違いな面をしてやがったな。

お前の「正義」だの「願い」だのは、俺にとってはただの不快な耳鳴りだった。

だが……。

一度だけ、お前が本気で俺を殺そうと向かってきたあの瞬間。あの時の瞳だけは、少しは食い出がありそうだったぜ。

結局、お前は俺の手で殺されることさえ選ばなかった。

つまらねぇ。どいつもこいつも、俺の思い通りにはなりやがらねぇ。

秋山蓮という「牙」

ナイト。お前は北岡や城戸とは違う。

お前には、俺と同じ「飢え」があった。何かを切り捨ててでも生き残ろうとする、野良犬の牙が。

雨の中で俺を睨みつけるお前の目は、鏡に映った俺自身を見ているようで……最高に反吐が出た。

だからこそ、お前を壊すのは俺の仕事だと思っていたんだがな。

結末:最後の咆哮

目の前には、銃を構えた警官隊の群れ。

ミラーワールドの化け物どもより、よっぽど弱っちくて、それでいて小賢しい連中だ。

「動くな」だと? 「投降しろ」だと?

笑わせるな。

俺の体はもうボロボロだ。カードデッキも砕け、ベノスネイカーの鳴き声ももう聞こえねぇ。

だが、俺の魂はまだ腹を空かせている。

「ハハハ……ハハハハハ!」

笑いが止まらない。

雨が口の中に入り込み、血と混ざって喉を下る。

俺は鉄パイプを一本握り締め、正面の群れに向かって駆け出した。

英雄? 救い? そんなものはクソ食らえだ。

俺は浅倉威だ。

最期の一瞬まで、俺は俺の欲望のために、この退屈な世界を食い散らかしてやる。

「あぁ……イライラが……消えていくぜ……」

銃声が響く。

視界が赤く染まる中、俺は最後に、あの青白いトカゲのような男(北岡)の、鼻持ちならない笑い声を思い出した。

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