天麗市
話がめちゃくちゃになってきた……
っということで女子の買い物に付き合うことになりました。……これってデート? いや、違うよ
「そういえばどこに行くの?」
「もちろん服買いに」
「その他にもいろいろ行くけどね」
たぶんいろいろ持たされるんだろうな……。
ちょうどいいしこの町の説明でもしようかな。
ここは天麗市っていうところで大きく分けて3つに別れている。1つはここ月麗、あとは星麗と陽麗に別れている。ついでに星麗学園と陽麗学園も能力者が100%だ。この3つの学園は小中高の一貫校のマンモス校だ。星麗学園は優しい人が多くてイジメもない学園。陽麗学園は昔は明るい子が多くてにぎやかだったけど最近は喧嘩とかが多く不良とかが多いらしい。ここ月麗はみんな仲良しで明るいいい学園だと思ってる。
「いきなり黙ってどうしたの大河?」
「いや、なんでもない」
とりあえずここ天麗市の子供たちのほとんどは能力を使うことができる。
「大河行こうよ」
「ああ分かってる」
「それにしてもこんなに買うなよな」
この女子は俺たち男子のことを考えずになんでも買って俺たちに持たせる……悪魔だ。
「服は買ったし次どこ行く?」
「休憩でいいじゃないか?」
正直疲れてきた……。俺の能力は肉体強化の能力じゃないからな。それだったらまだ楽だろうけど。俺より六条先輩の方が心配なんだけどな。
「情けないわね、男子たるものこんなくらいで弱音はいちゃダメよ」
「会長さんもこの女子たちに言ってください」
「えーと、そんなにこき使ったらダメですよ」
「ほら、分かったか」
「はいはい、じゃあ休憩にしましょ」
「ご褒美として飲み物おごるよ何がいい」
「俺はコーラでお願いします」
「僕はお茶で」
「了解」
と言うと先輩は飲み物を買いに行った。
「それにしても服いっぱい買ったな……」
「うん、だってかわいいものがいっぱいあったんだもん」
「あの、話の途中で悪いですが」
「どうかしたんですか会長」
「いや、ここらへんにいっぱい陽麗学園の生徒がいっぱいいるのでなにか起こるのかなと思っただけです」
「そういえばいますね」
ここらへんには月麗の人しかいないのになぜか陽麗の人たちがいっぱいいた。
「喧嘩でもやるじゃないですか?」
「ここ月麗に喧嘩を売られそうな人物はいないですけどね」
「なにが起こるんでしょうかね」
「ただいま!」
「おかえりなさーい」
「はい、コーラとお茶」
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「で、何の話してたの?」
「いや、ここに陽麗学園の生徒が多いなって」
「ああ、そうね」
「何か起こるんでしょうか?」
「たぶんね、面白そうね。ねぇ、調べてみない?」
「え?」
「先輩私もやりたい」
「じゃあ月麗学園生徒会みんなで見回りでもしましょう」
「えーやめましょうよ。せっかくの休日なんだから」
「いいじゃん面白そうなんだから」
めんどくせーー
「じゃあみんなサボらないようにしてくださいね」
「「「はーい」」」
これから個人で見回りをすることになった。それにしてもだるいな。早く終わらせたい……。さ-てどうやって調べようかな。そこらへんにいっぱいいるし喧嘩か。ここにそんな勢力をもった不良なんていないし……何やってんだろう?
『おい、あいつらを見つけたか?』
『いや、まだだ』
『そうか、急げよあの人が頼んでいるんだからな』
『ああ、分かった』
人探し? この町で人を見つけるのって難しいと思うんだけど。でも誰だ?
『正々堂々と学校を襲ったら来るんじゃないか』
『それいいな』
・ここにいる
・学校を襲う
・ここにある学校……月麗学園
危ないじゃん。あいつら学校のほうに行ったし。部活をしている生徒がいたら……。危ない!
「もしもし、会長さん」
『はい、何でしょうか?』
「学校が危ない!」
『学校? 何が危ないんです?』
「たぶんあいつらの目的は月麗学園の誰か、そいつを誘き出すために学校を襲うみたいです」
『分かりました。ではみなさんのほうにも連絡しておきます』
「よろしくおねがいします。でわ……」
ブツンッ
よし俺も行くか。
「<光速操作>」
ってことであいつらを抜いてきてさきに学校に来たわけだが、狙いは誰なんだろう? それよりも。
『えーと、ごほん。生徒会副会長の高坂です。今この学校に残ってる生徒は急いでこの学校から出て! 片付けなんていいからはやく!』
これで連絡が終わった。後はみんながこの学校から出ること。
「あ、大河くん、放送は?」
「やっておきました。あとはみんな出るだけです」
「よかったです。来る途中陽麗の人たちが携帯で連絡した後でこっちに向かってるのが見えました」
「そうですか、やっぱり狙いはこの学園の人……」
「そうですね……」
「おい、お前らここの生徒か?」
この制服……陽麗のやつら。しかも2人もう来たのか。
「そうですけど、何か用ですか?」
会長がそう言うと男は……
「そうかごめんな、ちょっとばかし怪我をしてもらうぜ!」
「そうですか、残念です……<空間移動>」
「え?」
男はいきなり空にテレポートされて真っ逆さまに落ちていった。
「て、てめー何しやがる!」
「うるさいですね……<睡眠空間>」
男は結界に囲まれたと思ったらいきなり寝た。なんだこの能力……
「おい、なんだたかだか女だぜ、みんなで囲めば大丈夫だろう」
そう言って仲間たちが来た。そろそろ俺もやりますかな。
「テメー等いい加減にしとけよ……あれ?」
「あら? 手助けは無用です」
会長が全員倒してしまった。10人ぐらいいたけどすぐに倒してしまった。会長って本当に最強だな。
「増援ですか、めんどくさいですね。大河くん手伝ってください」
「了解です! <光の弓矢>!」
「お願いします! <空間移動>!」
「これで最後ですね」
「そうですね<空間結界>」
「た、助けてくれ」
「これから言う質問に答えたらな、誰を探してるんだ?」
「月麗学園の生徒会のやつらだよ」
俺等? 何かやったっけ?
「目的は? 誰に命令された?」
「い、言えるか」
「じゃあ会長お願いします」
「はい、<空間……」
「分かった、言う言うから」
「それでいい」
「命令したのは陽麗学園の生徒会長さんだ、目的は分からないけど、俺のところに連れて来いとしか聞いてない」
「そうか……」
陽麗学園の生徒会長か……
「じゃあ会長、解除してください」
「<結界解除>」
「よ、よかった」
そういうと男は走って逃げた。そうして奈々たちが来た。
「え? どうしたの人がいっぱい倒れてるけど」
「襲ってきたから倒した」
「やるじゃない2人とも」
「お、おつかれさまです」
「それよりも、俺たちは陽麗学園の生徒会長さんに狙われてるみたいだ」
「何で?」
「知るかよ」
「で、それで会長さんはどうするの?」
「陽麗学園に行くつもりです」
「そう、なら私も行くよ」
「俺も」
「私も」
「ぼ、僕も」
「じゃあ明日にでも。みなさん明日に向けて今日は休んでください」
って事で解散したけど、陽麗のところの会長に何もしてないから俺たちが目をつけられたのはおかしい。なんでだ。