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朝会とお泊り

朝会のとき生徒会役員を発表した。そして普通の自己紹介をした。みんなは、驚いたり怒ったり悔しがっていた。

『俺も生徒会に入りたかった……』

『大河くんが生徒会に……。クラスが一緒だったのに告白もできなかったし。生徒会に入ったら大河くんに告白するチャンスがなくなっちゃう』

『六条はともかく、大河は許さない。両手に花じゃないか』

『夜道を襲うか』

『いいなそれ』

『賛成だ』

『『『大河を殺す!!!』』』

 なんか変に結束してる!

「それは私が許しません。私が大河くんを守ります!」

「会長……」

「ってことで今日私の家に泊まりません?」

「お断りさせてもらいます!」

「あら。遠慮しなくてもいいんですよ」

「いやです!」

「大河くんが好きなピーをやったりズキューンみたいなことをしてもいいですよ」

「会長! 俺そんな変な趣味ありません!」

「そうだったんですか……。残念です……」

「残念じゃないですよ!」

「大河にそんな趣味があったなんて……。でも私そんな大河でもいいから私と……」

『『『ダメー』』』

 ビックリしたー。いきなりどうしたんだ女子たちは。それより奈々も勘違いしてるみたいだ。

『私もいろいろしましたが朝会で告白は、ダメですよ』

『私も今になって緊張しています』

 会長と奈々が何か話してる。

「それよりも朝会を終わらせましょう会長」

「ああそうですね。ではこれで朝会を終了します」

 ザワザワ

「よ~し終わりましたね。最後変な感じになってたけど……」

「ま~いいじゃん終わったんだし大河くん!」

「そうですよ終わったんですし」

「分かった大河」

「分かりました!」

「それで今日家に泊まりにきませんか?」

「またそれですかお断りさせてもらいます」

「ダメですか……。じゃあ皆さんが泊まりにきたらいいですか?」

「いいですけど……。六条先輩も来るんですよね」

「ぼ、ぼく? いや、やめてお……」

「六条くんは来ますよね?」

「え?」

「来ますよね?」

「え、あ、僕……」

「来ますよね!」

「……はい」

 途中から来なさいって聞こえたよ……

「良かったです残りの2人も良いですよね?」

「「はーい」」

「皆さん来ますがもちろん来ますよね?」

「……はい」

 渋々承諾した。それにしても泊まり……。女子の家……。夜道を襲われるより危険じゃないか! 思春期男子を女子の家に……危ないじゃないか!

「会長ちょっと考え直してくれませんか……。そんなにみんなとお泊り会みたいなのをしたければ俺以外の皆を誘えばいいじゃないですか」

「……大河くん鈍感ですね」

「何か言いました?」

「い、いえ」

「……僕は、行くことになってるの?」

 先輩ごめんなさい。

「その話は、放課後にしましょう。では解散!」

「「「はい」」」

 放課後俺たちは、生徒会室に行った。

「それで大河くん家に来てください」

「いやです。っていうかいつまでこの会話を繰り返すんですか?」

「大河くんが承諾するまでです!」

「なら生贄……じゃなくて俺の変わりに六条先輩を誘えば良いじゃないですか」

「……生贄って」

「六条くんも来るって言ってるんですから大人しく来てください……。でなきゃ力ずくで連れて行きますよ」

「俺は、行きません!」

「ならしょうがないですね……。奈々さんお願いします」

「はーい。<電気ショック>」

「っく!」

 バタンッ。

『これで気絶しましたね』

『ちゃんと力ずくでやるって前置きしたから悪いのは大河ですよ』

『それにしてもやりすぎた?』

『大河にはあれぐらいが丁度いいんです』

『じゃああとは大河くんを運ぶだけですね……』

『ぼ、僕?』

『いや、流石に六条くんは、無理そうなので私の能力を使います』

『会長さんの能力って空間制御?』

『はい、そうですよ皆さん鞄持ってください』

『なにをやるんですか?』

『まぁ見ててください<空間移動>』


『うわっ。何が起きたんですか?』

『空間移動……テレポートみたいなものですよ』

『すごいですね会長さん』

『で、ここが葵さんの家?』

『はいそうですけど』

 広すぎですよ。会長さんってお嬢様!

『あ、そういえば泊まるための荷物持ってきてませんよ』

『大丈夫です。こっちで用意しますので』

『ありがとうございます』

『それにしても大河くん起きませんね』

『このままもう一生起きなくなったりして……』

『不吉なこと言わないでくださいよ先輩』

『ぼ、僕もちょっと心配だな……』

『大河がもうちょっと敏感だったらいいだけの話です』

『まぁね、あらは物凄い鈍感ね』

『本当に私……』

「い、いたたたた。奈々電気ショック強すぎだよ」

「っ!」

「なにビックリしてんの」

「大河がいきなり起きたから」

「あ、ごめん。それにしてもここが会長の家か……。広いな」

「そうだね。物凄いお嬢様だね」

「結局泊まるのか……」

「もう遅いわよ。逃げられないよ」

「ハイハイ」

 あともう少しで言ってしまいそうだった……危ない危ない。

「会長よろしくお願いします」

「あら、抵抗とかしないんですね」

「俺だって学習能力は、ありますよ」

 ということでいきなり会長さんの家にお泊りになりました。

感想などよろしくです。

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