生徒会新入り?
…………何だ?
俺の隣に違和感が……。
何故か俺の隣には白井さんがいる……
いるだけならいい……何故俺にベッタリとくっついてるんだ?
そのおかげで周りからの視線が痛い……
先生も何か言ってよ! 「自分の教室に行きなさい!」って!
しかも笑ってるし!
次の時間は体育か……
そして何故くっついてる!
動きにくい!
「なあ、何で俺にくっついてるんだ?」
「だって大河くんのことが好きだからです!」
「ハァ……」
えーと次は理科か。
予想はしてたけどさ!
何でくっついてくる!
ハァ……次は
こんな感じで放課後になった……。
「白井さん、放課後になったんだから離れて」
「私帰宅部でやることないからずっと一緒にいますよ」
「俺は生徒会だから無理なんだ」
「そうなの? じゃあ私も生徒会に入ります!」
「それは無理だよ。まあ、会長がOKしたら入れるかもしれないけど……」
…………………。
「いいですよ?」
「会長! ここはダメって言ってくださいよ!」
「ちょっと面白そうだったんでつい……」
「何で! 俺に味方はいないの!?」
「み、みなさんこれからよろしくお願いします!」
「よろしく~」
「よろしくね」
「よろしくお願いしますね」
「よ、よろしく」
「反対の人は俺だけなの!」
「後輩くん……明日から頑張ってね!」
この人凄く笑ってる……。
「えーと、会長? 冗談ですよね? ちょっとした気の迷いですよね? 冗談って言ってください!」
「じゃあ、自己紹介してください」
「はい、私は一年A組の白石葉月です」
「え? 同じクラスだったの?」
初耳だ……。
「大河! 知らなかったの?」
「知らなかったのですか……」
「ご、ゴメン……」
「しょうがないよ、大河は人を覚えるのが苦手なんだから……」
返す言葉がない……会長の名前も分からなかったからな……。
「ショックですけど自己紹介を進めます……最近の趣味は大河さんの観察です」
「俺観察されてたの!」
「はいです」
「いつから!?」
「一週間ぐらい前からですかね……」
「そうだったの……」
気がつかなかった……。
「能力は<機械操作>です」
機械操作?
「私の能力は名前通りです。そこにパソコンありますよね。見ててください」
見てみるとさっきまで電源が消えていたはずなのに、電源が入ってた。
「まだまだですよ」
続いてパソコンに触れないでパソコンを操作している……。
「これだけじゃないです!」
次はハッキング!?
「凄い……」
「これで葉月ちゃんが入るのに反対する人はいないよね!」
「いないと思うよ~」
「ってことで、ようこそ生徒会へ」
反対しても意味がないからもう反対しない……。
「よろしくです。大河さん」
「え!?」
いきなり抱きついてきた。
会長と奈々はちょっと怒ってる?
雛森先輩は笑っている……
晴樹先輩は顔を真っ赤にして顔を隠してる……
やっぱりこの生徒会は俺を助けてくれる人はいないらしい……
次の日の全校朝会で白井さんが生徒会に入ったことを報告すると、凄い数の殺気が俺に向かってきた……。ハァ……また厄介事が増えるぞ……