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ゆらめく  作者: ROA KAITO
1/2

1 巳都(みなと)

久しぶりに小説を書いたので日本語が怪しいです。

ちゃんと最後まで書けるといいなぁ。

がんばります。

水の匂いがした。


空は、淡い青で雲は見えない。


でも、これは雨の気配だ。


青崎巳都あおさき みなとは、風の流れを追った。

精霊たちが、楽し気に駆け抜けていく。

その周りに水の子どもたちが戯れる。


もうすぐ、雨になる。


巳都は、神渡の一族の末席に生まれた少年だ。

昨今ではめずらしく、強めの能力を持って生まれた。


人ならざるものを視ることができる。


とは言っても、退魔の能力はほぼ無い。


だから本家に引き抜かれることも無かった。


風のこどもたちが、巳都の髪に手を伸ばす。

彼らはすぐに悪戯をする。

絡まるのが嫌で髪は短く切った。


庭木のさざめきを眺めながら、何となく彼を思い出した。


学校の下級生。


黒髪というには少し明るめの髪をした1年生の少年だ。


同じ色合いの瞳は、深い 大人びたというより年経た色を湛え、捉えどころの無い笑みを浮かべる少年の名は「神渡 真」

本当は、本家に属するはずの少年だ。

本来なら当主となるべき資質を持って生まれた子どもだ。


まあ、これは隠された事案で、たまたま巳都は知る機会があっただけだ。

対立する倉一族の娘と神渡の青年が駆け落ちの末、生まれた子ども。

両家から存在を否定された子ども。

幼くして両親を失った子ども。


何らかの支援はあるらしく、孤児院に行くこと無く郊外の一軒家で一人暮らしている。

(本当は、一人じゃないけど)

(あの家 変だし)

(古い妖の気配がある家)

(あいつ 何か違う)


巳都は、ぼんやりとそう思う。

思ったところで末端の巳都に何かが生じるわけでもなく、関係ないのだが。


風が巳都をすり抜け、木々の葉をゆらす。

水の匂いが強くなる。

(降る前に部屋にもどるか)

眺めていた縁側のサッシを閉め、立ち上がった。


空は、だんだんと暗くなり始めていた。






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