本編でやる予定だったけどカットされた展開集
●本編10章「SFの世界」のラストのエピソードである「故郷であって故郷でない場所」
このエピソードには本来書く予定だったところをカットした展開がありました。
本編ではヴェルザー家のお墓の惨状を見て皆で墓の補修をして、そしてリーナがお墓参りをして終了しますが、実はここでSF世界編最後の戦いがありました。
カットされたSF世界編ラスボス戦はカイトたちがヴェルザー家のお墓の補修をしていると、霊園の中を彷徨ってたヴェルザー家に恨みを持つ者の幽霊たちがリーナの存在に気付きます。
更に時を同じくして、データを消去して廃棄処分されたはずの制圧用警備ドロイドがTD-66への恨みから再起動、街中のネットワークをハッキングして監視カメラの映像を追い、TD-66やカイトたちの居場所を突き止めます。
そして制圧用警備ドロイドはジャンクパーツをかき集めて不格好ながら体を再構築すると霊園へと向かいます。
霊園までやってきた制圧用警備ドロイドはそこで霊園内を彷徨うヴェルザー家に恨みを持つ者の幽霊たちと遭遇。恨みを持つ者同士、意気投合して融合してしまう。
こうしてSE世界編のラスボスである亡霊合体デス・サイズが誕生してカイトたちの前に現れ、SF世界編最後にして最大の戦いが始まるって展開があったんですが、これをやってしまうとSF世界編くっそ長くなるなと思ったのでカットしました。
更にSF世界からギルドの街に戻ってからも、もうひとつ展開がありました。
SF世界で墓参りをした事で、今の異世界での母親の墓参りもしなければとリーナは思うようになります。
母親の墓は自分を育ててくれたギル教会の墓地にありますが、母親はリーナを教会に届けた時には亡くなっていたため母親の顔をリーナが知らないという事もあって、リーナは今まで数回程度しか墓参りをした事がありません。
しかし、SF世界での事で、今の自分の母親の墓参りもしなくちゃと思うようになり、カイトたちに頼んでギル教会の墓地を訪れます。
そんなリーナが母親の墓参りをするために、教会の墓地に足を踏み入れると、墓地が亜人のハーフを忌み嫌う者たちの霊があふれかえります。
そして、その負の感情に引き寄せられるように、倒したはずのヴェルザー家に恨みを持つ者の幽霊と制圧用警備ドロイドが復活し、次元を越えて襲来、ハーフを忌み嫌う者たちの霊をも取り込んでパワーアップします。
こうして究極亡霊合体デス・サイズ-ザ・リベンジ-が誕生し、カイトたちに襲いかかるのですが、この究極亡霊合体デス・サイズ-ザ・リベンジ-を倒し、リーナとTD-66にとって因縁の戦いに決着がつくって展開が構想としてありました。
しかし、これは上記の展開をカットしたので、この展開もカットとなりました。
とはいえ、設定上はこの事件は実際に起こった出来事としていますので本編でもちらっと触れるかもしれません。
なのでいずれディレクターズカット短編って形で書くかもです。
●本編11章「依頼をこなそう!」内のエピソードである「分岐点.Ⅰ」
このお話では分岐点とある通り、主人公の選択しだいでは即ラスボス戦へと続く流れになる最初のラスボス直結コースへの分岐点でした。
今回主人公がある選択をしていた場合、イベントが発生してイベントボス戦に突入。
その後に地球に強制帰還。
そこで対ジムクベルト戦発生、そしてジムクベルト戦後にジムクベルトの体内(事象の最果て)に突入。
そこでラスボスである原初の素獣アディルハイトが覚醒するイベントが発生し最終決戦に突入。
番外編3の1周年企画特別編の冒頭で書いた真のラスボス戦序盤に繋がるという展開になっていました。
この真のラスボス直結ルートに突入する分岐点は今後も何度か出現します。
とはいえ、このifルートは本編11章「依頼をこなそう!」内のエピソードである「分岐点.Ⅰ」時点での主人公たちでは真のラスボス戦は100%、確実に全滅するわけで、ゲーム的にいえば2週目以降の強くてニューゲーム向けであったりします。
このifルートのお話はいずれ「真これはとある異世界渡航者の物語トゥルー・エンディング(仮)」な感じで短編もしくは別連載で書くかもです。
●本編11章「依頼をこなそう!」内のエピソードである療養の地にて(2)~(3)
ここではカイトとフミコがこれまでの旅を振り返るシーンがあります。
まさに総集編よろしく、これまでの旅路を2人がそれぞれの視点で語り合う場面なのですが、ここで本編ではすっ飛ばした異世界でのお話をダイジェストで紹介する予定でした。
しかし、結局これはカットしました。
多分、カットしなかった場合、本編ですっ飛ばした異世界のダイジェストだけで数話消費したかもです……
これが正解だったかどうかはわかりませんが、これをやってた場合、本編の進むペースはもっと落ちてたかもです。