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思惑

「ふぅー、本当にあんたってご飯だけは美味しいわよね、モアメット」


「勝手に人の家に入って飯を食っておいて、いい度胸だな、子供エルフめ」


「な、あんた、子供エルフって言ったわね、こ、このハゲオヤジー」


「お、お前、ハゲオヤジって、オレはハゲてないぞ、な、ノア?」


父さんとルーリエは食事中ずっとこんな感じだ…


オレは、ミリア、ウルツ、ラズリと仲良く楽しくご飯を食べている。

ちなみに今日の献立は、ボーンラビットの肉が入ったスープ、マッシュポテト、父さんの手作りパンだ。


「ウルツ、狼って食べれない物あるのか?」


「ノア、わん、わんわんわんくーん、わん、わんわんくーん」


何々、まだ生まれたばかりで分からないけど全部美味しいと


まあ、父さんの作る料理は全部旨いからな。

オレがウルツと和気あいあいと喋っていると


「ノア兄、いいな~ ミリアもウルツとお話ししたい…」


ミリアが羨ましそうにこちらに話しかけてくる。


「ねぇ、ねぇ、ウルツ、ミリアとお話ししよう」


「ミリア、わん、わんわん、わん…」


はぁー、動物と戯れるミリアも何て可愛いんだ…

オレは、今日1日の疲れが癒されていくのを感じながら

横で料理を食べながらブツブツ呟いている、ラズリに声をかける。


「どうだ? ラズリ、人間の作る料理は口に合うか?」


「はぁー、どうしよう、ノア、凄く美味しいよ~ けど森に帰ったら食べれないんだよね… はぁー、でも凄く美味しい~ う~」


何やら幸せと悲しみを交互に感じてるらしく、コロコロ表情が変わっていた。


「大丈夫だよ、ラズリ、オレも森に住んだらいつでも食べれるから…」


「え、本当?本当に本当? やった~、ありがとう、ノア」


ラズリは、泣きそうになりながら抱き付いてくる。

するとそれを見た、ルーリエと父さんが唐突に間に入ってきて


「あ、あんた達、食事中に何してんのよー」

「ノア、駆け落ちは許さんぞ、駆け落ちはー」


「いやいや、駆け落ちなんてしないから…」


この2人、仲良いのか、悪いのか分からんな… そう考えていると


「も~、お父さんもルーリエお姉ちゃんもご飯の時は、大声あげたら駄目なんだよ」


ミリアが父さんとルーリエを叱っていた。


「違う、違うんだ、ミリアたん、お父さんはこの悪魔に騙されて…」

「違う、違うのよ、ミリアちゃん、モアメットが絡んでくるの…」


オレとウルツとラズリは、怒られてる2人を見て笑っていた。


晩御飯を食べた後、オレは明日も森に行く事を父さんに説明し

今日使ってしまった、グリーンポーションを補充してもらう。

そうしてその日は眠りについた…




朝起きて朝食を食べ、とりあえず東の森の果樹園に向かう。

果樹園に着くまでの間、ウルツ、ルーリエ、ラズリと話しながら並んで歩いていた。


昨日はルーリエがいきやり増えたのでベッドの数が足りず、2人に母さんのベッドで一緒に寝て貰ったが2人の顔がとても対照的だった。


「ルーリエ、どうした? 疲れた顔してるぞ…」


「ノア、あんたも大変だったのね…」


「ど、どうした? いきなり、何かあったのか?」


「昨日……」


ルーリエに話しを聞くと夜の間にラズリにずっと抱き付かれたらしくあまり眠れなかったらしい… まあ、そうなるよな… 


「ねぇ、どうしたの2人共、こそこそ話して」


「いや、何でもないよ…」

「いや、何でもないわ…」


その後もラズリは何の話しか質問してきたが、上手く誤魔化しながら果樹園に向かった。



果樹園に着いてからは、役割を決めてそれぞれ動いて貰った。


ラズリは生き残った虫達と合流に、ルーリエは魔力視の魔眼でコオロギの死骸からセイレーンの指輪を回収に、そしてオレとウルツは、戦いで亡くなった虫達を供養するため、虫達の死骸を1ヶ所に纏めていた。


途中、タンポポやコスモス達に合流し、ラズリがコオロギに洗脳されていた事を説明して誤解を解いたりもした。


タンポポ達は、コオロギに果樹園で取れる果実の量を2倍にしろと無理難題を吹っ掛けられたらしく、断ったところ、仲間を人質に取られ強制的に働かされていたという。


コオロギの思惑が分からんな? 狼の国に逆らうなら果実の献上なんて必要なくなるから、逆に生産量を減らして良いぐらいなんだが…


「うーん、分からないな…」


すると、コオロギの死骸からセイレーンの指輪を取りに行ってた、ルーリエが戻ってきた。


「ノア、ちょっといい?」


「どうした? ルーリエ」


「さっき、コオロギの死骸の近くに、ゴブリンナイトとゴブリンソルジャーが2体いたの… 幸いこっちに気付いてなかったから、魔法で先制攻撃して3体共倒したんだけど… 倒し終わってコオロギの体を魔力視の魔眼で調べたんだけどセイレーンの指輪がなかったの…」


「え、誰かに取られたって事?」


「はい、これ…」


するとルーリエは、無言でオレに指輪を渡してくる。


「え、さっき、コオロギの体になかったって…」


「その指輪は、死んだゴブリンナイトが持っていたわ…」


「え… 」


どうゆう事だ? なぜゴブリン達がコオロギの指輪を回収している…

というより何故、コオロギが指輪が持っている事を知っている?


ルーリエも何か思いあたる事があるらしく難しい顔をしている

多分、オレと同じ事を考えているのだろう…

まあ、まだ判断要素が少ないから推測の枠を出ないけど…


「ルーリエ、とりあえず指輪は預かっててくれないか?」


「え、あ、うん、分かったわ」


とりあえず色々と考えながら虫達の死骸を纏め終わり、オレ達はラズリが来るのを待っていた。


するとウルツが警戒しだし、果樹園の奥から「ギギャ、ギャ、ヒャ、ギャ、」と微かに笑い声のような音と戦闘音が聞こえてくる


「ルーリエ、この音って…」


「ええ、何かが戦ってるわ、とりあえず様子を見に行きましょう…」


タンポポ達を避難させ、オレ達は音のする方向に進んで行くと


そこには、30体近いゴブリンと虫達を守ろうと戦っている、ブルーキラーモルフォの姿があった…


お疲れ様です

本日、31話投稿しました。

投稿時間と頻度がバラバラですいません。

いつも、読んでいただきありがとうございます。


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