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ラズリ

「はぁー、頬っぺが痛いなー、ルーリエ、体も痛いなー」


「だ、だから、さっきから謝ってるじゃない、もー、ノアの意地悪」


あの後は本当に大変だった、オレは何度も馬乗りのルーリエに殴られ、意識を飛ばし、何度も覚醒させられた。

ウルツが止めに入ってなければ、オレはそのまま死んでいたかもしれない

正直、虫達との戦いよりも体力を持っていかれていた…

とりあえず理由を再度説明し、このまま放置はできないと、ルーリエのアイテムボックスから使ってないマントを出してもらい、裸の青髪の女の子の身体を被っていた。


「ねぇ、結局この子だれなの?」


「うーん、オレも分からないんだよね… ブルーキラーモルフォを手当してテイムした事までは、覚えてるんだけど…」


「え、ノア、本当? ブルーキラーモルフォをテイム出来たの?」


ルーリエはかなり驚いていた… まあ、そうなるよな…

正直、オレもあの時は疲労のピークで頭が回っていなかった。


「ねぇ、ノア、もう暗くなってきてるし、1度町に戻りましょう」


「オレもそうしたいんだけど、テイムした、ブルーキラーモルフォの姿が見えないんだよね、あと、この女の子をどうするのかもあるし…」


オレは、ルーリエやウルツとどうするか話し合っていると


「ん~、はぁ~、おはよう~、」


そう言いながら青髪の女の子が上半身を起こし、こちらを見てきた。


「あ、おはよう、ノア」


そう言って、いきなりオレに抱きついてきた。


「ちょ、ちょっと、何ですか? いきなり」


オレは、いきなり抱きつかれ慌てながら、何とか振りほどこうとするが、女の子は気にする様子もなく、ますます抱きついてくる。

むにゅ、むにゅ、ヤバイ、さっきからオッパイがめっちゃ当たってる…


その瞬間、オレの心の悪魔が囁き始めた。

うん、オレは、離れようと頑張っている、けど、まだ子供の筋力じゃ大人には敵わないからね、うん、不可抗力だよね、うん、そう、不可抗力…


そう思い、悪魔の誘惑に乗ろうとした瞬間、横からとてつもない殺気がオレを襲う、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ルーリエがめっちゃ怒ってる…

オレは、このままでは死が近い事を悟り、何とか青髪の女の子から逃れる


「はぁ、はぁ、はぁ、誰ですか?、貴女は?」


「え、ひどい、忘れちゃったの? 何があってもオレがお前を守るって言ってくれたじゃない……」


そう言って、青い髪の女の子は悲しそうな表情をする


「ち、ちょっと、どういう事、ノア君、説明して貰えるわよね?…」


「あ、あの、ルーリエさん、も、もしかして凄く怒ってますか?…」


ルーリエの怒りは置いといて、さっきの青髪の女の子の言葉、確かにブルーキラーモルフォに言った覚えはあるけど、この女の子には言った覚えが無いんだよな… まさか、いや、まさかね…


「あの、すいません、ちょっと身体に触れて良いですか?」


「うん、他の人間は駄目だけど、ノアなら良いよ!」


元気に返事をくれる、青髪の女の子…

オレは、とりあえず手を伸ばす


「ノア、変なとこ触っちゃ駄目よ、エッチな事は駄目なんだから…」


「わ、分かってるよ、ルーリエ、」


青髪の女の子の頭に触れて鑑定を発動する。




名前、


種族名、✕ブルーキラーモルフォ、人間


職業、ドルイド


称号、✕虫の女王


AGE、18


Lv、 34


HP、2000


MP、1500


ATK、1400


DEF、1000


INT、1800


RES、1200


AGI、1800


スキル、✕風魔法Lv6、✕高速飛翔Lv3、弓術Lv4、棍術L3


補助スキル、✕魔力量増加Lv2、✕自然治癒Lv1、統率Lv3、内政Lv3


種族スキル、✕鱗粉Lv3、✕同族召集Lv2、


ユニークスキル、自然魔法Lv5


固有スキル、胡蝶の夢



あれ、種族名が2つ書かれてる、どうゆう言葉だ?


「えっと、ルーリエさん、あの、えっと、あの、うん、この娘ね…」


「な、何よ、勿体つけて、何よ、何なのよ、もう…」


「この娘… 種族名にブルーキラーモルフォになってるんだよね…」


「え… ちょ、ちょっと、ノア、冗談はやめ…」


「私、ブルーキラーモルフォだよ」


青い髪の女の子は、ルーリエとの会話にいきなり入ってきた。

オレとルーリエは驚いたが、本人が言うのだから間違いないのだろう…


「えっと、質問があるんだけど良いかな?」


「うん、何が聞きたいの? ノアになら何でも話してあげる」


「あ、うん、ありがとう… あのさ何で、人間の姿になってるの?」


オレは、思った事を単刀直入に聞いてみた…


「うーんとね、ノアが、私の事を守るって言ってくれた時にね、私もノアと一緒にいたいって思ったの、その時に胸が痛くなって、顔が熱くなって、眠気がきたんだ…」


「えっと、確かに眠る前に、顔が熱いとか、胸が痛いって言ってたね」


「うん、それで寝てる間に夢を見たの…」


「夢?」


「うん、人間になって、ノアと一緒に暮らす夢だよ」


笑顔でそう言いながら、オレの体に抱きついてくる…


「ちょ、ちょっと離れて、人間は簡単に抱きついちゃ駄目なんだよ」


「え、そうなの? ごめんね、私まだ人間の常識分からなくて…」


「いや、大丈夫だよ、ちょっとずつ慣れていけば良いから…」


ルーリエを見るとかなり驚いていたが、少し考え込み質問してきた


「ねぇ、ノア、疑う訳じゃないんだけど、彼女に元の姿に戻るように言って貰える? まだ信じきれなくて… モンスターが人間になるなんて…」


「うん、分かった…」


オレは、青髪の女の子にお願いして元の姿になってもらった。

すると、彼女の体が変化し、目の前にブルーキラーモルフォが現れた…


「こ、これは、マジね…」


「う、うん、目の前で、変化したね… ごめん、また人に戻れる?」


「あ、ちょっと待って」そう言うと1度ブルーキラーモルフォの体を鑑定し、また人の姿になった時に鑑定をする。


あれ? さっきと種族と称号とスキルの欄の✕がついた箇所が違う…

虫の時と、人間の時で使える、称号やスキルが違うのかな?


この固有スキル、胡蝶の夢って…


オレの前世の記憶で聞いた事あるな… オレは博識のスキルで思い出す。

確か、中国の思想家の荘子の説話だったよな?

寝てる間に、自分が蝶になり、人間の夢で蝶になっているのか、蝶の夢で人間になっているのか、分からなくなるっていう…

結局は共に己であることに変わりはないみたいなオチだったような…


要するに変身とかではなく、完全に両方の種族になるっていうスキルか…


「ねぇ、ノア、私にもう質問はない?」


オレは胸が何カップか聞きたかったが、ルーリエに殺されそうなのでやめておく…


「あ、うん、ありがとう、質問はもう大丈夫…」


「あのね、私からもお願いがあるの… 私に名前を付けて欲しいの… 人間は皆、名前で呼び合うんでしょ?」


「あ、名前か… うん、良いよ、ちょっと待ってね、考えるから…」


うーん、何にしよう、オレは暗くなってきて群青色になっている空を見た、ブルーキラーモルフォは、キレイな青い羽もあるしな…


「うん、決まった、ラズリだな、ラズリはどうだ?」


「ラズリか~、ノアが決めてくれた名前だから凄く嬉しい~、ありがとう~」


ラズリは喜んでいちいち抱きついてくる。

オレはルーリエの殺気を何度も感じながら


とりあえず全員で町に戻る事にした。

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