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地下牢

「くそ、本当にしつこいなー、この蟻モンスターは」


地下を進んで行くと、蟻のモンスターと遭遇する事が増えていった。


「タンポポ、後どんぐらいで着く?」


「ブンブン、ブンブン、ブン、ブンブン、ブン」


「あと少しか、くそ、早くしないとルーリエ達が…」


そこから、何体か蟻モンスターを倒して奥に進んで行く

すると木の枝や蔦で出来た天然の牢屋のような建物がある広間に出る、その中には10匹近いハニービーと大きな昆虫モンスター達が捕らわれていた。

そして牢屋の周りには、何体かのバラバラな虫モンスターの死骸が転がっていた…


「酷いな… 何でバラバラなんだ? 拷問されたのか?」


「ブンブン、ブンブン、ブン、ブンブン」


「え、気をつけろって? 何だあれ? 黒いのが動いて…」


目を凝らしてみるとバラバラの虫の死骸を大きな黒い蜘蛛が貪っていた。

蜘蛛もオレ達に気づいたらしく、沢山ある目をギョロギョロとこちらに向けてくる。


「タンポポは下がってろ、あいつの相手はオレがする、ルーリエから貰った、ルーンの棒を使って牢の中にいる虫達を解放してやっててくれ」


そう言ってタンポポを下がらせる。


「とりあえず、先手必勝」


そう言ってオレは弓矢で狙いを定め、蜘蛛に放った


「ヒュ」という音が広間に響く、蜘蛛は体の大きさに似合わず俊敏に矢をかわす。


「ち、図体の割に速いな」そう言いながら、水魔法を詠唱しウォーターボールを蜘蛛に向けて放つ、蜘蛛は何かを吐きウォーターボールを相殺させる…


「ん、何だ?」


今、何かを吐いたように見えたが薄暗くて良く見えないな… 毒液とかかな?

だとするとあんまり時間を掛けすぎると面倒だな…

只でさえ他の虫も来る可能性もあるし… 

早めに仕留めて、地上に早く行かないと… 

そう思い少し危険だが、近距離攻撃に切り替える。


水魔法と氷魔法を複合し、アイスミストを発動させる、これで蜘蛛の視界を奪い、寒さで体の動きを遅くできる。

オレは音を消して蜘蛛に近付き、「殺った」そう確信して短剣で蜘蛛を切ろうとする。


「ピタ」オレの体は自由を失った、何か細い物がまとわりついている。


「な、こ、これは、糸か」


くそ、さっきウォーターショットを相殺したのは糸か…


蜘蛛がこちらに気付き、オレに牙を向けてくる。


「くそ、こんな所で、くそ…」


糸がほどけない、体の自由が聞かない、これは、ヤバい。

蜘蛛の牙がオレの体に近付き、死を覚悟した瞬間。

オレの体に赤い炎が包み、蜘蛛の体を燃やし、糸を断ち切っていく。


「こ、これは火のルーンか…」


そういえばあの時、ルーリエがオレに抱きついて何か書いてたな。


「ギギギ、ギギギ」


蜘蛛が炎に燃やされ苦しんでいる

オレは、自由になった体で蜘蛛に近付き、言葉をかける。


「どうだ熱いだろ、オレが冷ましてやるよ」


蜘蛛の腹部に短剣を刺し、魔力をありったけ使い、氷魔法を連続で唱える


「アイス・ペイン、アイス・ペイン………」


蜘蛛は完全に固まり氷漬けになった。


「はぁ、はぁ、かなり、ギリギリだったなー」


というか、ルーリエのお陰だな、火のルーンがないと確実に死んでたな…


「ブンブン、ブンブン、ブン」


牢の虫達を解放し終えた、タンポポがオレの胸に飛び込んでくる。


「おー、よしよし、心配かけて悪かったな」


後ろを見ると、解放されたハニービー達と大きな虫達がいた。


あれ、ピンク色のハニービーが1匹いる。


「なあ、タンポポ、このピンク色のハニービーがお前の妹か?」


「ブンブン、ブンブン、ブンブン、ブンブン」


タンポポは、妹をオレに一緒にテイムしてほしいと言ってきた。


「え、いいのか?」


妹もお願いしてきたので、喜んでテイムする。


「じゃあ、名前を付けないとな、タンポポが花だから同じ花の名前がいいよな、うーん、ピンク色だから、うーん、コスモス、コスモスなんてどうだ?」


「ブンブン、ブンブン」


気に入ったみたいだな、コスモスが嬉しそうに飛び回っていた。


すると角の大きなカブトムシと、黒い鎌のカマキリが話しかけてくる。


「ギギギキギ、ギギギギ、ギギギ、リギリギ、ギギギギ」

「人間の子よ、感謝する、我らを、解放して、くれた事」


「助けられて良かったよ、今、オレの仲間が地上で戦ってるんだ、詳しい話しは、地上に向かいながらでもいいか?」


「ギギギ、ギギギ、ギリギリ、ギリギリギリリギリギギ」

「我らも、行こう、地上には、こちらのからの方が早い」


「ありがとう、助かるよ」


オレ達は解放した虫達と地上に向かった、途中、何度も蟻達に襲われたが、解放した虫達はかなり強く全て倒してくれた。


「ギリギギ、ギギギ、リギリギギギ、ギリギリギ、ギギギ」

「狼の国に、戦争を、仕掛けようと、してるだと、馬鹿な」


「ギギギ、ギリギリ、ギギギギリギリ、ギリギギギギ…」

「勝てる、筈がない、奴は女王を操り、何をしようと…」


オレは、解放した虫達に地上に着くまでの間に

今、何が起こっているのかと、何故囚われていたのかを聞いていた…


「ギギギギリギリ、ギギギギ、ギリギギギギ、ギリ」

「狼の国の王妃が、死んだと、報告を聞いた、後に」


「ギギ、ギギリギリギギギリ、ギリギギギギ、ギギギ」

「奴は、やっとこの時がきた、と言ったのだ、その後」


「ギギギギギギギ、リギリギギ、ギ、リギギギ…」

「王女は操つられ、従わぬ者は、皆、殺された…」


「同じ虫同士で… 酷いな…」


オレは虫達の悲しみの声を聞き、コオロギに対して憎悪を膨らませる


そして2人に早く合流する為に地上に急ぐ


「ルーリエ、ウルツ、生きててくれよ…」


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