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ルーン

タンポポの家族や仲間を助ける、新たな目的もでき急ぎ果樹園に向かう。


途中何度か虫モンスターの妨害にあったが、オレとウルツの2人で戦っていた時とは違い、ルーリエの加入もあり難なく突破する。

オレは何度か倒した虫達を鑑定をしたが、ビックマンティス、キラーホッパー、ビックセンチビートのGからFランクのモンスターしかいなかった。


「本当に数が多いな、どんだけいるんだ? 今日だけで30体近く倒してる筈なんだけど…… なあ、タンポポ、虫達の女王ってどんな奴なんだ?」


「ブンブン、ブンブン、ブン、ブンブン、ブンブン」


「何々大きい蝶々? 青い色の大きい羽が6枚ある」


「な、それって、ブルーキラーモルフォじゃない?」


ルーリエが驚いて声をあげた。


「ん? ブルーキラーモルフォってそんなに強いのか? ルーリエ」


「いや、強いか弱いかじゃないの… そうか、忘れちゃいそうになるけど、ノアはまだ10歳だもんね、ブルーキラーモルフォのこと知らないわよね…」


ルーリエがこんなに動揺するなんて、どんなモンスターなんだ?


「ルーリエ、分かる範囲で教えてくれないか?」


「うん、ごめんね、動揺しちゃって、えっと、アーリヤ王国の南方の国って分かる?」


「えっと、サフィーリア王国だよね?」


「うん、そのサフィーリア王国で15年前に東側の町が2つ、モンスターのスタンビートによって壊滅しているの、その原因が、ブルーキラーモルフォって言われてるわ………」


「え、どうゆう事、スタンビートを誘発したって事?」


「ええ、最初に襲われた町で、生き残った住人や冒険者の証言だと、青い大きな蝶が虫達に女王と呼ばれていたって言うわ…」


「確かに襲ってくる、虫達が女王にとか言ってたもんな…」


「けど、おかしいのよね…」


ルーリエがまた考え始める。


「ん? 何がおかしいんだ?」


「ん、とね、ブルーキラーモルフォは高ランク冒険者の大規模討伐軍によって討伐された筈なんだ… 逃したなんて聞いてないんだけどな?」


そういえばガルムさんが言ってたな、元々は違う場所から来た虫達を、果樹園の果実の献上を条件に住むのを許可したって


「ねえ、ノア、1度フロルの町に戻ってレノンに報告するべきじゃない?」


オレは考える、オレとウルツとルーリエだけだったら、その選択もありだっただろう、けど今はタンポポもいる、時間が長くなるほど、タンポポの家族や仲間が殺される確率が上がるだろう、さっきからタンポポの家族や仲間への思いがテイムを通して伝わってくる。


「ごめん、ルーリエ、やっぱりこのまま戦うよ」


「本当? ブルーキラーモルフォは討伐前のランクはAよ、それでも行く?」


「ランクは関係ないよ、家族や仲間を助けるのに理由は必要ないから」


「あ…… そうか、そうだよね、家族や仲間なら……」


ルーリエの顔にいきなり涙が滲みだした。


「だ、大丈夫? ルーリエ、怖かったら、オレとウルツだけで行くから」


「違うの、だって急にアーシェと同じ事言うから…」


「母さんと?」


「うん、アーシェいつも言ってた、家族や仲間なら助けるのに理由は必要ないって…」


すると、ルーリエがオレにいきなり抱きついてきた。


「な、な、ルーリエ、何してんだ?」


「ちょっと暴れないで上手く書けないでしょ」


「え、書けない?」


よく見ると、ルーリエはオレの装備に何か書いている。


「えっと、これ何?」


「ノア、あたし事、鑑定したよね?」


「あ、うん」


「その時、あたしの職業なんて書いてあった?」


確か、 ルーン…、 ルーン魔導師!


「あ、ルーンか、この文字ってルーン?」


「うん、ノアなら知ってると思った。」


ルーリエは、ウルツやタンポポにはルーンの書いた棒を渡していた。


「あたしの魔法は見たでしょ?」


「うん、凄い威力だった」


「でしょ、でしょ、普通に詠唱する魔法だと威力は高いけど発動に時間かかるんだ。けど、ルーンなら最初に書いてあれば発動だけで時間は必要ないの、それに武器や防具にエンチャントする事も出来るんだ。一つのルーンで初級魔法なら10発、エンチャントなら1時間は持つかな―」


「スゲー、超便利だな、ルーン」


「うん、うん、他にも色々あるけど今度ゆっくり教えてあげるね…」


「ありがとう、ルーリエ」


「あ、あと、あたしは、ノアが行くところなら、どんな危険な所でもどこでも一緒に行くからね…」


ルーリエはそう言うと顔を赤くした…


「じゃ、そろそろ、虫達を倒して、タンポポの家族を助けるか」


「ワン、ワン、ワオー」


「おー」


俺たちは、準備を整え果樹園に向かった。


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