表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/35

キラーホッパー

「ふぅー、やっと着いたな、初の依頼だからな頑張るぞ」


「わん、わん、わおーん」


ウルツも森に来て嬉しそうだった。とりあえず、ウルツに2つの依頼の紙を見せながら読んで説明する。


・キアル草 5本 500ゴールド Fランク 2日 依頼

・グランの実 5個 450ゴールド Gランク 3日 依頼


「ウルツ、キアル草は、昨日の取った物が沢山あるから、グランの実を探すのを手伝ってくれ」


「わん」


森を見渡しながら、オレは、従魔刻印について考えていた。

この、刻印何か意味あるのかな?


鑑定スキルで自分を鑑定してみた。


名前、ノア

種族名、人間

職業、従魔師

AGE、10

Lv、6

HP、320

MP、200

ATK、180

DEF、120

INT、180

RES、120

AGI、150

スキル、剣術Lv3、弓術Lv5、水魔法Lv3、氷魔法Lv2

サポートスキル、身体強化Lv2、博識Lv6、採取Lv2

ユニークスキル、テイムLv2、鑑定Lv3

固有スキル、イメージ筆写


やったテイムと鑑定のスキルレベルが上がってる。

鑑定Lv3に上がった事で細かく分かるようになった。

とりあえず、ウルツも鑑定してみる。


名前、ウルツ

種族名、フェンリル

称号、リトルフェンリル

AGE、1

Lv、1

HP、1250

MP、900

ATK、700

DEF、500

INT、600

RES、500

AGI、800

スキル、不明

種族スキル、不明

固有スキル、不明


最強やん、オレと比べるとめっちゃ能力高いな、他のモンスターのステータス見てからじゃないと結論は出せないけど。


「とりあえず今は依頼に集中するか…」


昨日とは真逆のほうにしばらく歩いていく、1時間くらい歩いていると、甘い匂いがしてきた。


「ん? グランの実か?」


グランの実は、前世のブルーベリーやラズベリーに近い、唯一の違いは木に咲く花が甘い香りを漂わせる事だ。


少し歩くと、グランの実、スイートピーチ、ゴレンの果実、ホワイトライチ、チクルの実、などの沢山の果実が実る、果樹園のような場所があった。


「凄い、こんないっぱいの果実の木を見た事ないよ」


これは凄い景色だな、東の森はまだまだ見た事のない物や景色がいっぱい溢れているのかも知れない…


「狼の国と仲良くなれたら、父さんやミリアも連れて来たいな~」


「わん、わん」


そうして、グランの実を採取していると。


「ガルル、ガルル」


いきなり、ウルツが警戒態勢になった、奥の方を見てみると、沢山の虫が蠢いていた、パッと見ただけでも、カマキリ、スズメ蜂、蛾、クワガタ、ムカデのモンスターがいた、そして木の近くに穴がいくつも空いている。


「何だここ、狼の国に虫モンスターの縄張り?」


オレはとりあえず、弓を構える、ウルツと共に警戒しながら様子を伺うと


「ギ、ギギ、リギ、ギギリギ、ギギギ」

「に、人間、我ら、の土地に、入るな」


虫の威嚇音が聞こえてくる、そして穴の中から1匹のコオロギモンスターが現れた。


「ギギ、ギギギギリ、ギ、ギギギギ、ギギギギ、ギギ、ギギギギギ」

「人間、何しに来た、狼、何故いる、約束違う、狼の、王妃死んだ」


「ギギギ、ギリ、ギリギ、ギギ、ギギギギ、ギギ、ギリ、ギリギ」

「狼の国、弱く、なった、もう、恐くない、約束、なく、なった」


うわ、キモい、虫が蠢いてる、とりあえず逃げながら戦おうフェンリルは無理だが虫モンスターなら、対処しながら逃げる事も可能だろう。


圧倒的な絶望的状況だが、何故か心が落ち着いていた、昨日の冒険を経験したからだ、怖いけど怖くない、お前達はフェンリルの威圧感に比べたら圧倒的に怖くない。


「お前達が、狼の国に挑むのは勝手だがオレとウルツの冒険を邪魔するな」


「ギリギリ、ギリ、ギリギリ、ギチギチ」

「子供、旨い、狼も、献上、女王、に」


「まあ、とりあえず、くたばれ、コオロギ」喋りながら矢を放つ


矢は、コオロギの目に当たり、「ギギ」と声をげた


すると虫達が一斉に襲って来る、身体強化のスキルのおかげで、逃げながらなんとか戦える、足止めに、氷魔法と水魔法を複合した、アイスミストで霧を発生させ虫達の視界を奪う。

カサカサ、カサカサ、ギチギチ、ギチギチ、視界を奪われた虫達の中で、すぐに追っ手来たのはカマキリとバッタのモンスターだった。


「ウルツ、お前はカマキリをやってくれ、オレはバッタを殺る」


「ガルル、ウォン」


オレは、氷魔法を使い、地面の表面を氷で固めた。

一気に回りが気温が寒くなる、バッタの動きが少し鈍くなった。

近付くバッタを短剣で切っていく、切ってもピクピク動いているから油断できない、くそ、このバッタ生命力が凄いな。

そう思い、短剣や氷魔法で止めを刺していく。

このバッタ素材になるかな? とりあえず鑑定してみよう。


名前 空白

種族 キラーホッパー

称号 死んだバッタ

Lv、5

HP、100

MP、50

ATK、30

DEF、50

INT、30

RES、30

AGI、120

スキル、跳躍Lv1

素材、バッタの足、魔石G、バッタ肉(不味い)


ひどいな、称号、死んだバッタって…

うん、あんまり、回収しないで良さそうだな。


バッタのステータスを見るとウルツのステータスが以上に高い事がわかる。

流石はフェンリルだ。


ウルツを見ると、カマキリが可哀想になるくらい爪や風魔法で細切れにされていた。


「最初に会った時に敵対しなくて良かった」心の底から思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ