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王子様のお話✨
「いやいや、王子様なんていないでしょ。
そんなの○ィズニーとか○ブリ映画の中だけでしょ。」
「そんなことないよ!!絶対いるんだから!」
そう声を上げたのは私の友達の流愛。
流愛は私の小学生の時からの友達で、高校生になった今でもずっと仲が良い。
私の名前は凛。お伽話なんて信じない。流愛とは全く違うタイプの現実主義者なのに、今までずっと一緒にいることが不思議でしょうがない。
「流愛はいつか王子様に出逢うの!だから今は自分を磨いて、その時が来るのを待っているんだ!」
「はいはい。」
私はいつもそうやって流愛の言葉を流していた。
王子様なんて居ないと思うけれど、
ずっと信じているピュアな流愛がなんだか羨ましい気もする。
こんな風になってしまったのは何でだろう。
小さい頃はもっと素直だったはずなのに。