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Ⅰ・月夜の出逢い――その⑥

****


――その日の夜。夕飯ゆうはんを食べたあと,あたしはベランダに出て(ちなみに,ウチは十五階建てマンションの十階にある)月をながめていた。

今夜は満月。しかも,いつもより月が大きく見える「スーパームーン」の日だった。

こんな夜には,何か起きそう。――そう思うのは,部活中に風花センパイとあんな話をしてたせいかな?

「こんな満月の夜には,ホウキに乗った魔女とか似合いそう。ホントに飛んで来たりして?……まさかねえ」

……いやいや,現実にはそんなことありないでしょ。なんて思ってたら。

「……ん⁉なに,アレ?……まさか⁉」

何かが,こっちに向かって飛んで来る。それは,鳥でも飛行機でも,ヘリコプターでもドローンでもなくて。

人影だ,多分。その姿が近づくにつれて,それは確信に変わった。

間違いない!あれは人だ。ホウキにまたがった……人⁉っていうか魔女⁉

「ウソ……⁉あの魔女,あたしの方に向かって飛んで来てる!」

何だか信じられないけど,それは間違いなかった。でも,なんで⁉

そして,その魔女はあたしが立っているせまいベランダに降り立った。

「武丸カナさんでしょう?初めまして」

あたしに向かってニッコリ笑いかけた彼女は,ウェーブのかかった金髪にグリーンのひとみの,見た目はあたしと同じとしくらいの美少女だった。


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