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Ⅰ・月夜の出逢い――その⑤

「…………」

これには,風花センパイも絶句ぜっくした。というか,コメントに困っているらしい。

「……う~ん,魔法ねえ……。まあ,書き手としては面白い発想だと思うけど」

「ですよねえ。……あっ,冗談ですからねっ」

あたしは一応,そうごまかしておく。でも,これで結構大真面目(マジメ)に考えていたりするのだ。……言わないけど。言ったら,「アタマ大丈夫?」って言われそうだから。

「おっ?武丸さん,今度はファンタジーに挑戦するのかい?」

こちらも三年生の,結城ゆうきタクミセンパイが,あたしと風花センパイの会話に割り込んできた。

「ええ……,まあ」

あたしは「身の上相談をしてた」と言う勇気がなくて,曖昧あいまいうなずく。風花センパイは,苦笑いしてたけど。

「へえ,女の子が書くファンタジー小説か。楽しみだなあ」

(えぇ…………?)

結城センパイはあたしの返事をに受けて,読むことがないかもしれない,あたしの書いたファンタジー小説を期待してるみたいだ。

「カナちゃん,こうなったら本気で魔法モノ,書くっきゃないかもねえ♪」

「風花センパイまで!カンベンして下さいよお……」

あたしの悩み相談は,完全にあたしの新作(予定)の話にすり替わってしまった……。



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