初めてのインスタ映え
最近、『美少女達の僕への評価は五つ星』の方ばっかり書いてて、久々の更新です。
あれから1カ月。
「先輩、、昨日の夜、何してたんですか?」
「‥家に居たよ。いきなりどうしたんだ?」
いつものように芽愛が迎えにきてくれて登校をしている時だった。いきなり、芽愛が訳の分からない事を言い出した。
「えっ?家に居たんですか?、」
芽愛は驚きに芽を‥じゃなかった、目を見開いている。はっきり言って意味がわからないよ。
「あの、家に居たらダメなのか?」
「そっ、そうじゃなくて、先輩からLIONの返信がこなかったから。」
「いや、ちょっと昨日は‥」
俺は言い淀んだ。
なぜなら、あまりにも続くLIONの応酬に飽き飽きして、携帯を机に放り出してしまっていたからだ。
まぁ、ガッチリ俺の方を見て、浮気とかしそうにない所は物凄く嬉しいのだが、俺にだって自分の時間は欲しいのだけど。
「言えないって事はやっぱり浮気してたって事ですか?」
「やっぱりってなんだよ?」
俺のどこに浮気成分があるっていうんだ。
これでも俺は一途な男だ。
「だって、先輩ってば一途に見えて、実は結構浮気性なところあるから。LIONの返信も遅いし。」
芽愛が子供っぽく頰を膨らませる。
こう言った表情はあまり見せないので、案外、俺はお気に入りだったりするのだけど。
問題はその内容か。
俺が浮気性なわけないけどな。
だってモテないし。
「いや、浮気とかするつもりはないぞ。っていうかモテないからな。」
「先輩、知ってます?」
「なんだ?インスタ映えスポットなら全然しらないぞ。」
まぁ、俺ってインスタしてないのにそんな事知ってたらおかしいだろ。明らかに彼女の影響とかだったらともかく。
「ふふふっ、先輩ってバカなんですか?実はモテない男の人の方が意外と浮気性だったりするんですよ。だって、女の子に好かれるのに慣れていないでしょ?今、先輩は彼女が居ますけど、綺麗な女の子に告白されて心が動かない自信ありますか?」
芽愛は上目遣いだが、どちらかというというと挑戦的な笑みを浮かべた。
まぁ、誰かに告白されるなんてことなんて想像つかないが、綺麗な娘、例えば刹那に告白されたとしよう。
顔を真っ赤にした刹那が、
「イオ君、好きです。私と付き合って下さい。だ、ダメですか?」
期待と不安と涙を目に浮かべている。
よく見てみると足が震えていた。
こ、断れるか?
こんな健気な女の子の一生懸命な告白を。
‥‥あれ?
おかしい、別に告白されてないけど、こんな事考える時点で浮気って事になるのか?
いや、まてよ。
学校一の美少女に告白されるのなんて、猫みたいに9生あっても難しいだろう。
だから、あり得ない妄想なんて考えても仕方がない。そう、俺は浮気なんてしない。
「‥‥あるに決まってるだろ。」
俺は真っ直ぐに芽愛をみて力強く答えたが、目の前の芽愛の姿は完全に予想外だった。
芽愛は顔を手で覆って泣いていたのだから。




