5.爆発の原因
投稿がとても遅れてしまい、すみません!
それにしても、爆発の原因は何かしら?ルヴィス様は見つからないし……。心配だわ…。確か、爆発はルヴィス様の部屋で起こった。でも、ルヴィス様はいなかった。連れ去られた?それとも、自分で出てった?真相は分からない。それに、侍女頭……ジュレイネは乱暴?というよりは人が変わったみたいだった。私の見間違いかしら?城の兵士がいたように見えた……。本当に、何が起きているのかしら。
「お嬢様!大変?でございます?」
「大変?なの?」
「小さい少年が、お母さんに会いに行くと言って、帰らないのです」
「小さいお母さんが少年に会いに行く?」
「いえいえいえ、反対です!小さい少年が、お母さんに会いに行くと言って帰らないと言っているのです!」
「ああ。その子のお母さんは?」
「いません。というより、見つかりません。全く」
いない?じゃあなんでいるの、その子。
「………」
「……」
どうしよう。行こうか。……行こう。
「私が行きましょう。その子が可哀想」
「はあ。行く前にもう来ちゃってます」
「はへ?」
「おかあさん!」
キャアア!と声を上げてしまう。………子供?白銀?赤?
「男の子?て、お母さん?」
「おかあさん、おねがいがあるの」
聞いて!?話を聞いて!侍女頭!ジュレイネ~!
「あのね、おかあさん」
「な、何かな?」
「死んで」
「え…」
誰もが驚いたことだろう。こんな小さい子が、人を殺そうとしたのだから。
そして再び、驚くことが起きる。
「危ないッッ!!」
「逃げな!お嬢!」
その2人は知ってる人で、見つからなかった人。
「ルヴィス様…ジュレイネ…!」
見つからなかった人がいて当たり前のようにいた。涙が溢れ出す。嬉しさが混じった涙が。
「おじさんだれ?おかあさんをころすんだから、どいてよ」
「…!お前、シファルの息子だな?なんで生きている?」
「…王の息子、カラハイト。誘拐されて殺されてしまったはず…!」
ルヴィス様もジュレイネも知ってる子。私は知らない子。涙に悲しみが混じる。
「ボクのこと、しってるの?うれしいな。だレもしらなイっていうンダ。カナシイ…」
「私は…」
何も知らない。皆のように、物知りじゃない。
「せっかくバクハツさせたのに、いきてるんだもん。おじさんもおかあさんも。」
爆発の原因はこの子?
その時、怒りが混み上がってきた。黒い感情が出てくる。私はその瞬間、意識を失った。