2.眼を覚ました者
(^-^)/♪
「起きないなぁ。…死んでないよね…?」
藍色の髪…。どこの国の人だろう。……でも、空から降ってきて、生きていられる?普通…死ぬよね?
***
ここはどこだ?…あれは……光?俺は、まだ生きているのか。…てっきり死んだと思ったんだが。
「ーっ、ーーっ!」
誰だ?…なんて言っている?女の…声だな。
「ー…。ーーっ。」
またか。何の用だ?ここは竜の村か?…それとも……人里…か?だったら、俺は……殺される。
***
「ねぇ…。起きてくださいっ。」
暖かいから、死んでない……よね。
「う…うぅ…。」
「喋った…!侍女頭!早く来てーっ!」
「なんでございますか、お嬢様!」
「この人…眼を覚ましたかもしれません。」
「なんと!縄で縛らなくては!」
「いやいや!縛んなくていいです!」
「…残念ですわ。」
何が残念なのー。縄で縛るのはいけませんって!
「……?」
「あ…っ、眼を覚ました!」
「他の者を呼んできます!」
あっ…。行っちゃった。ハズカシインデスケド。
「お前は…?」
「あ…、シウィル・リア・ミスシアと申します。」
「シウィル…。ここは?」
「はい。ここは、私の家です。」
「……そうか。」
…私、悪いこと言っちゃったかしら?
とにかく、眼を覚ましてよかったわ。
終わりです。