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彼と彼女と彼女  作者: 紫音
第1章
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紫音の日常

「あお!!一緒に帰ろー!!」

私はいつもの笑顔、いつもの言葉で話しかける。

「うん、いいよ」

蒼はいつもの笑顔、いつもの言葉で返してくれる。

その返事がくる度、彼女の目には、はしゃぐ私の姿が映るのだろう。私の目に、微笑んでいる彼女の姿が映るように。

「紫音はいつも笑顔だね」

唐突にそう言われた。

「愛してるってことだよ!!」と返す私。

すると蒼は笑みを零し、

「紫音、私も愛してるよ」と言った。

私は、本当に本当に嬉しくて。

だけど、その優しい微笑みが本当の愛なのかは知らない。

それでも私ははしゃぎ続ける。彼女の微笑みがもしかしたら『本当の愛ではないかもしれない』という不安を隠すために。怖さから逃れるために。


いつもの笑顔で、いつもの道を、いつもの時間に、いつも通り2人喋りながら歩く。

こんな日常がずっと続けばいいのに…。

今年は桜が綺麗に咲いている。

これから起こる事など全く知らない私たちを嘲笑うかの様に…。

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