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第87話 ルナの誕生パーティー
その日は朝から住人総出で賑やかな祭りが執り行われていた。
民家前には各々の家で出している出店が並び子供達は小銭を持って買い物をする。
イノーの娘であるルナの誕生日を祝ってるからなのか出店はどちらかと言うと子供を相手とした店が並び、ちょっとした御菓子やその家で作った玩具や本がメインに何処もが売り出していた。
「おっアンディー君じゃないか!おはよう!」
町を歩いていたらここ数日で顔見知りになったおじさんが声をかけてくる。
男は軽く挨拶を返しそのままイノーの家に向かう。
既に家の前ではちょっとした立食パーティーみたいな場所が設けられ人々がイノーの家で出された料理を食べながら談笑をしていた。
そして、料理を運んでいるのは見慣れない覆面を被った大男。
ここに来てから一度も会ったことのない人物なのだが誰一人その大男を気にせず楽しんでいる。
「オオオオ!」
場が賑やかな声で騒がしくなったと思ったらイノーの家の玄関が開きイノーに手を引かれルナが着物みたいな服装をして出てきた。
着物?なんだそれは?
男の頭の中で知らない筈の単語が浮かびルナが着ている服が着物だと理解した男はズキンと傷んだ頭に手をやりながらルナを見つめるのであった。




