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第85話 小さな初動

あれから数日、異様なほど平凡な日々が続いた。

元々のこの町の姿がこれなのかもしれない、度々あんな事が起こり続けていたら住人はとても住めたものではないから当たり前と言えば当たり前なのだが。


そして、明日がルナの誕生日の日となり遂に動きがあった。

毎日会う宿の人とも打ち解けあの食堂での事や受付の少年も普通に接してきていたのですっかり失念していた。


「そういえばアンディさん明日、イノーさんのところの娘さんの20歳の誕生日で町を上げでお祝いするのですがどうですかご一緒に?」


突然食堂で朝食を頂いている男にコックと思われる男が声を掛けてきた。

今まで話さなかったのに突然名前で呼ぶこの違和感を感じながら慣れた感じで話を合わす。


「それはおめでたいですね!何処でやられるのですか?」

「場所は教会と言うことでお昼に住民が集まると思いますんで是非ともいらっしゃって下さい」

「分かりました。」


そう返答を返すとそのコックは無表情に戻り反転して歩いていった。

まるで伝言を伝えるためだけに作られた機械のように会話が終わったら役目を終えた様に去った男の言動に遂に動き出したのを感じた男であった。

次回は明日の午前7時頃更新予定です。

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