第82話 儀式?
そこには見覚えのある少年が寝かされていた。
辺りには火のついたロウソクが無数に立てられ良く分からない魔方陣みたいな物や何に使うのか分からない拷問道具と思われる物が用意されま、まるでエクソシストの悪魔払いだ。
その中にイノーが入ってきた。
そのイノーに頭を下げる男が居た。
何を話しているのか分からないが身ぶり手振りで少年に何かをしてもらうのをお願いしているようだ。
イノーは壁に掛かっていた三角の被り物をスッポリ頭に被り持ち込んでいたバケツから白い塊を取り出した。
「あれは…なんだ?」
手のひらに乗るくらいの大きさのそれをイノーは取り出した果実を搾るのに使う道具を少年の横に置きその中に白い塊を入れた。
レバーを回し徐々に潰されていく白い塊から搾られた液体が半分くらいコップに貯まったらそれに粉末を幾つか入れて混ぜ合わせる。
徐々に液体の色が濃くなっていき緑色になってようやく分かった。
あれはこの町で飲まれているお茶だ。
だが明らかに濃い、多分薄めて飲まれているのだろう。
イノーは男に指示を出し男が少年の頭を固定して口を開けさせる。
男が顔しか押さえなかったので初めて気づいたが少年の手足は台に固定されていた。
そして、その横顔に見覚えがあるわけだと納得した。
男が泊まってる宿の受付の少年だったのだ。
意識の無い少年は頭を固定されイノーから緑色の液体を口に流し込まれるのであった。
次回は明日の午前7時頃を予定しております。




