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ANOTHER 第73話 地下への階段

地下室だ!床のどこかに何かないか這いつくばって探ってみた。


「そんな所に何かあるの?」


ルナが質問してきたが床に張り付いてみると気付いた事があった。

冷たい空気が少しだけど流れてきている・・・

男はゆっくりとその辺りを探ってみた。

すると床の木の目が一箇所だけ指で押せる部分がある事に気がついた!

立って歩いていたら絶対に気付かないような小さな部分だ。


「それ?!」


ルナが驚く!

それを指で押してくとそれ以上奥に行かないところまでへっこんだ。

そして、指をそこで曲げると・・・


「引っ掛かりがある。」


思わず呟いてそこに指をひっかけゆっくりと持ち上げると床の一部が持ち上がった!

男は反対の手で持ちあがった部分を掴み持ち上げるとそれは現われた。


「こんな所に階段が!?」


この家に20年近く住んでいる筈のルナが驚きの声を上げる。

その奥からは冷たい空気が流れてきていて普通に考えると地下室なのだがどうにも通路になっているようだ。

真っ暗なその奥はまるで地獄へと繋がっている様な感じがする。

男は自分が何度も行き来しているあの闇の黒い空間を思い出し少し身震いした。


「真っ暗ですね」

「何か灯りになる物が要るね」

「ちょっと待ってて下さい」


そう言ってルナは部屋から出て行く。

今日会ったばかりの男を家に連れ込んで父親の部屋に放置するというのはどうかとも思うのだがこの地下通路に続く階段を見付けた驚きでそれどころではないのだろう。

少しして、ルナはカンテラを2つ持ってきた。


「これで進めますね」

「本当に行くのか?」


男の直感でこの先に進むと良くない事が起こると本能が告げていた。

だがルナはさっきまでの少女の様な感じを出さずに男の目を見てハッキリと言った。


「私は知らないと駄目なんです。きっとこの先に進むと今の生活が壊れる気がします。でもそれでも知りたいんです!」


その決意に満ちた瞳は今までのルナのイメージとまるで違った。

男はその言葉に静かに頷きルナから預かったカンテラに火を灯して階段を降り始めそれに付いていく様にルナもカンテラに火を灯して階段を降りていくのだった。

その時この家の玄関のドアが開いたのを二人は気付かないまま・・・

次回更新は数日以内に予定しております。

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