第66話 ルナとの出会い
「貴方が噂のお父様の助手でこの町まで辿り着いた方ね?お名前は?」
突然やって来たブロンドの綺麗な髪が靡く女性だった。
年は少年から見れば年上で見た感じ20歳位だろう。
だが言葉遣いや行動がちょっと幼すぎる感じがした。
「る・・・ルナ様、突然いらっしゃると困ります。」
詰め所の男性は困惑しながらも美人のルナと呼ばれる女性にドギマギしながら話しかける。
だがルナはそんな声など聞こえなかったかのように男に更に問い続ける。
「怪我とかしてない?荷物とか無事?今日は家に来るの?ねぇなんとか言ってよ」
心配が半分興味が半分なのであろうルナの一方的な言葉攻めにちょっと押されながらも・・・
「えっとルナさんでしたよね?一応暫くは町長さんの家でご厄介になってからそちらに行く予定なのですが」
「あら?そうなの?分かったわ、それにしても貴方綺麗な目をしてるわねぇ~」
ルナの顔が男に近付く。
こんな近くで女性の香りに包まれたのは一体何時以来だろうか。
男は殺伐とした事件にばかり関わっているのだが元の体にはそれ程記憶が残ってないので自らに浮かぶ癒された感じに気付かない。
「それじゃ君の事も見れたし父の助手として来る時は歓迎するから」
そう言い残して詰め所を出て行くルナ・・・
まるで嵐の様な人だと感じながら男は詰め所の男の溜め息に「困った御転婆だろ?」と言う雰囲気を受け何も口にせず頷くのであった。
詰め所から出たルナは一人歩きながらつぶやく・・・
「あらっ?結局名前を聞きそびれましたわ」
次回は12月6日の午前7時頃更新予定です。




