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ANOTHER 第46話 奇跡

「奇跡とは諦めない心が生み出すのだ。」


男が昔誰かに言われた気がした言葉が頭の中で響いていた。

その男は現在娘を抱きしめながら飛んでいる。

運が良かったの一言では片付けられないくらいの偶然が今の状況を作り出しているのだ。

男は部屋の床が他の部屋より重いので火事で抜けると予想していた。

その為壁にも固定されている鉄格子ならばまだ助かる可能性があるかもしれないとシーツで作ったロープを括り付けた。

その予想通り床が抜けても鉄格子は落下せず明達は火の海に落ちずに助かった。


この後、ロープを伝って登って脱出経路を考えようとしていたのだが少し前に外との壁が崩れていた。

その時奇跡は起こった。

バックドラフトである。

簡単に言うと火に酸素が食い尽くされた状態の密封された場所に壁が崩れ新鮮な酸素が流れ込み爆発的な炎上でその爆風に飛ばされ二人は壁の穴から放り出されたのだ。

この時、鉄格子に結んであった部分が偶然にも外れ二人は2階の壁から投げ出された。

そのまま地面に激突する筈だったのが近くに立ってた木にロープが上手く引っ掛かりブレーキになって男は娘を庇ったまま背中から落下した。


少し動けなかったがその手の中に娘が居て震えているのを感じる。

最後の最後に心を無くしていた娘に恐怖が生まれて震えていたのだ。

男は娘が生きていると言う事と門の方から数名が助けに来ているのが見えて安心した。

自分の現在の姿は領主で体のあちこちが完全に人間になれてはいなかったが・・・

火事の火にやられたと言えば誤魔化せるかもしれない。

そう考えあまり悩む事無くその意識を手放すのだった。


そこに倒れている領主の顔を見て門番達は不思議に思った。

その姿があまりにも嬉しそうだったからだ。

次回は10月25日の午前7時頃を予定しています。

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