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第4話 落ちる黒
人は寝るときに意識を手放します。
それはある意味死ぬと同じことかもしれません
徐々に黒が深くなってくる。
既に男の腰は黒に浸かっていた。
歩く度に振られる手の先が黒に触れて気付いた。
触れた部分が感覚はあるのに黒で染まり見えないのだ。
男の五感は既に視覚と触覚以外認識できなくなっていた。
いや、触覚も既に怪しくなっている。
それでも男は歩き続けた。
やがて黒は男の首にまで到達したどり着いた。
そこは空に白い穴が開いていてそこから黒い液体が降ってきていた。
喉の乾きを潤そうと男は降り注ぐ黒い液体に口を近づけた。
ゴクッゴクッゴクッ…
液体が体内に入ると共に頭の中がボヤけていく…
既に意識が朦朧としていた男だったが歩き続けていたという最後の意識すら黒に染まり意識が沈んでいくのであった…
明日に続きます♪




