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第34話 惨劇の始まり

どれくらい寝ていたのだろうか・・・

目を覚ましたら俺は縛られていた。

目の前にはルイとあの老執事が居た。


「あっ起きましたか!」


笑顔でルイが話しかけてきた。

一体どうなっているのかと尋ねようとしたのだが声が出ない?!

そして、気付く・・・自分の口が縫い付けられているのを・・・


「すみません、スライムを刺激しないように声を出せなくさせてもらいました。あっでも安心して下さいもう食事も必要無いですから」


食事が必要ない?

意味が分からず自分の腹部を見るとそこには奇妙な肉塊が貼り付いていた。

それはまるで腹と一体化しているかのようにそこに感覚があるのだ。

そして、それ単体でも脈打っているのが感覚で分かった。


「父ダンカンが色々お世話になったのでそのお礼ですよ、あっそれよりもこれからショーをご覧に入れますから」


そう言ってルイは笑顔をこちらに向けた。

それに合わせて横に立ってた老執事が何処かへ行く。

俺は身動きも取れないまま横で何かに期待しているルイの横顔を見ていた。

暫くして老執事は戻ってきた。

その後ろには母娘が居た。


「領主様!」


母親が椅子に縛られた自分を見てそう叫ぶ。

そうだ・・・俺は領主であの親子は近くの村の住人だ。

意識が朦朧とする中記憶を頼りに思い出した。

するとルイはとんでもない事を言い出した。


「お母さん、娘さんを僕に下さい」


・・・ルイは今なんと言った?


「僕の芸術作品に彼女が必要なんです」


・・・意味が分からない?


「安心して下さい、彼女は永遠に僕の作品として生き続けます」


・・・少なくとも普通じゃない。


「ですので娘さんを・・・」

「嫌よ!それより主人は何処?!」

「もう、話の途中なのになぁ~」


そう言ってルイは部屋に置いてあった箱を開けた。

そこに在ったのは男性の生首だった。


「あ・・・あなた・・・」

「パ・・・パ・・・」


この親子の父親なのだろう、もう感覚が麻痺して考えるのが辛くなってきたが目の前の光景からは目が話せなかった。


「う・・・そ・・・よ・・・ね・・・」

「さて、もう一度聞きますよ娘さんを僕に下さい」


母親は放心状態でルイの声を聞いていないようだった。


「ちっ仕方ないか、おい」


ルイがそう言うと母親を向かいの部屋に突き飛ばした。


「ママッ!?」


慌ててその後を追う娘。

そして、抱き合った母娘の上から降りてきたスライム。


「あ~あ、駄目じゃないか娘の方は使うんだからしっかり捕まえておかないと」

「申し訳ございません」


ルイと老執事の会話する奥でスライムに飲まれた母と娘はスライムに消化されていくのだった。

時間に余裕ができたので一気に書き進めちゃいました。

次回こそは火曜の午前7時頃更新予定です。

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