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第33話 館の過去

永遠と続く地獄の日々。

まだ自分がこの領地を纏めていた頃は良かった。

村々の人々からは信頼され助け合って毎日を暮らしていた。

それは先祖がずっとそうしてきたようにこれからもそうなると信じて疑わなかった。

あの貴族が来るまでは・・・


その貴族はダンカンと名乗り息子のルイを連れて自分の領地の視察に来ていたのだ。

その日は自分の屋敷で彼等をもてなし日当たりの一番いい部屋を宛がった。

異変が起こったのは翌日の朝だった。

庭に居た筈の番犬が玄関前で死んでいたのだ。

ダンカンは獣の仕業と言っていたがアレは包丁かナニかで刺し殺した後だった。


それから数日は何事も無くダンカンは村の様子を見たり税収の予定を計算したりして過ごしていた。

そんなある日、息子のルイが地下室を見たいと言い出した。

貴族が来てから一度も地下室の話はしてないし隠し扉になっているのでバレる筈が無いのに何故かルイは知っていた。

そして、その日から自分の知らない年配の執事がルイの横に常に居るのに気が付いた。

おかしい、以前はそんな人物居なかった気がするのだが目の前に居ると不思議と気にならなくなる。


更に数日が経過してここ数日ダンカンの姿を一度も見かけていない事に気が付いた。

悩めば悩むほどあの年配の執事を見てから頭の中がおかしくなってしまったように感じる。

そう言えば、家に居た筈のメイドが3人居なくなっているのにさっき気が付いた。

明らかに食事の準備や掃除の時間が長くなっているのを感じて考えたら人手が足りない事からメイドが居なくなってるのに気が付いたのだ。


そして、運命の日が来た。

ダンカンもルイも老執事もメイドも犬も建物の中から姿を消した。

家中探し回ったが地下室に続く隠し通路以外の部屋には何処にも居ない。

今まで誰にも知られてなかった地下室に続く通路を皆を探しに進むことにした。

そこには以前は無かった新しく斬新な拷問器具が置かれていた。

そして、地面には真新しい血。

更に牢屋に続く奥の通路に進むと左の牢から何かが聞こえた。


「いやあああああああぁぁぁぁぁっっっっっっ・・・」


牢を覗くと液体の中に昨日まで自分の身の回りの世話をしてくれていたメイドが居た。

その声は直ぐに小さくなり服が溶かされ全裸になりやがて皮膚が溶け出し最後には何も残らなかった。

自分はそれを一歳身動きをせず見ることしか出来なかった。

疲れた・・・なにも考えたくなくなった。

メイドが溶かされた向かいの牢屋の中には1つの椅子が置かれていた。

少し休みたいとその椅子に腰掛けその目を閉じるのだった・・・

次回こそは火曜の午前7時頃更新予定です。

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