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第30話 狂気への狂喜
「ハッハッハッハッ!素晴らしい愛の形だよ!」
ルイが歓喜にうち震えるようにメイシアに喰われる門番を見ながら興奮している。
覗いている男は動けなかった。
理解を越えた狂気の様をその目にして思考が停止していたのだ。
やがて落ち着いたルイは先程の心臓の入った箱を手に抱え更に奥の部屋へ向かって歩きだした。
老執事もそれに続き奥の部屋へ進んでいく。
その奥にはまだ通路が続いているようで暫く足音が聞こえていたが別の部屋に入ったのか扉を開け閉めする音と共に何も聞こえなくなった。
男は静かに門番が殺された部屋に入りアイアンメイデンの中にあった門番の死体から脱がされて置かれていた衣類を着込む。
体は骸骨だが老執事に切り刻まれたので裸だったのだ。
そして娘を探す当初の目的通りルイ達を追って奥の通路へ進んでいく。
部屋を出るときに門番の生首の方へチラリと目をやった男の目にメイシアに喰われて頭部が既に半分無くなった門番の生首が嬉しそうに自分を食べるメイシアを見ながら微笑んでいた。
自分が侵入したせいで彼はこんな事になってしまったという思いを心に刻み奥へと進むのであった…
次回は9月27日の朝7時頃更新予定です




