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第26話 むせ返る血の臭いの地下室
再び誰も居なくなった館内で男は徐々に体を再生していた。
やがて元通りの骨だけの状態に戻った男の足元には自らの体が粉々になった残骸が残っている。
一体自分は何なのかと疑問に思いつつもルイ達の入っていった隠し扉に手をかける。
一見ただの木の板なのだが押すと簡単に開き、中からむせ返るような血の臭いが漂ってきた。
男の体で何故臭いが分かるのかという疑問もあるが、中から漂う血の臭いがあまりにも濃すぎてそんな事はどうでもよかった。
男はそのまま暗い隠し扉の中へ入っていった。
少しすると暗闇に慣れてきたのかぼんやりと中の様子が見えるようになってきそこで上と下に続く階段に気がついた。
男はどちらに進むか少し悩んだが血の臭いが漂っている下へ進むことにした。
しばらく階段を2階分程降りたら明かりが漏れているのに気付き中から話し声が聴こえてきた。
男はそっと壁に寄り添い中の様子を伺うと、先程の3人がそこに居た。
立てられた棺の様な物の中に門番が入れられその前に先程の二人が立っている…
「ほらっ起きろ」
ルイと呼ばれていた男が門番の顔に水をかけ門番は目を覚ました。
「うう…こ…ここは…?」
その時の男の動きから男は両手足を棺に拘束されているのが見てとれて形状がハッキリした。
それはアイアンメイデンであった。
次回は明日の午前7時頃更新予定です。




