第25話 門番への制裁
男は自らの五感が全て消失した状態だったが意識だけは残っていた。
粉々になった肉体に残留思念と呼ばれる状態に近い存在である。
男は自らがこれでも死ねないと言う事実に驚きつつもどうなったか知りたいと望む事でそれは起こった。
なんと耳の部分と左目の部分だけが先に再生したのだ。
それにより粉々の砂の山の中に居ながら外の様子が伺える様になった。
その男の前には3人の人間が居た。
「ルイ様違うんです!私はちゃんと見張りをしていました!」
あれはこの建物の入り口に居た門番だ。
ルイと言えば娘を連れて行った身なりの良い男である。
門番の背中しか男からは見えてないが奥に見える足の数で3人と分かったのだ。
「だが、この様に魔物が屋敷の中に侵入していた事実はあったわけだ」
「そ・・・それは・・・もしかしたら屋敷内で発生したのでは?」
ルイの質問に門番が必死に答えている。
どうやら自分が侵入した事を問い詰められている様だ。
「とにかく、この失態の責任はとってもらうよ」
そうルイの声が一段低くなったと思ったらもう一人が動いた。
そして地面から見ている男の目の前に意識を失った門番が倒れてくる・・・
その目は白目をむいており意識が無いのが見て取れた。
「それじゃ頼むよ」
ルイがそう言うと門番は執事服を着た年配の男に抱き上げられルイと共に階段下の隠し扉からそこへ入っていくのだった・・・
次回は火曜日の午前7時くらいになると思います。




