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第20話 森の中の屋敷
男が見たそれは明らかに故意に生きながら拷問を受けたのが理解できる様だった。
頬に伝う涙の跡、全身に残るどれも新しい生傷、そして極めつけの背中の穴。
男は中世の拷問でフックに人間を刺して吊し上げ拷問をくわえるという絵を見たことがあった為その穴を見て理解した。
この少年が罪人で刑を受けた為にこうなってる可能性もあったが男は嫌な胸騒ぎがして少年を袋には入れず再び土の中に埋めて埋葬し兵士の去った方向へ歩き始めた。
夜も更け虫達の小さな音が響くなか男が向かった先に明かりが見えてきた。
そこには別荘と呼んで間違いのない佇まいの屋敷があった。
町中ではなく森の中に拓けた場所がありそこに一軒だけ大きな屋敷があったのだ。
男が木々の間から覗くと先程と同じ紋章の入った鎧を着た兵士達が見張りをしていたのだった
次回は明日の午前7時頃更新予定です




