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第18話 保護
日が真上に来ていた。
娘はゆっくりと瞼を開いた。
その目は虚ろで男の方をチラッと視線だけ一瞬向けて再び正面に戻す。
精神崩壊には至らなかったようで落ち着いているようだった。
男は自分の無力に嘆いていた。
そして、この娘だけは生き残らせると自らに誓い娘の手を取って歩き出した。
幸いなことに道中で木の実がなっていたので娘に休みがてら食べさせ無理をさせないように歩き続けた。
日が傾き始め娘を休ませる場所の為に木の根本に枝を敷き落葉を敷いて寝床を造る。
そこに少女を寝かせ向かいの木の根本に男は腰を下ろして尖った枝を手に持ち寝ずの番の支度を済ませるのだった。
暫くして足音が聞こえた。
人の足音で2…いや3人だ。
男は骸骨の体を利用して自らを死体に見せて様子を伺う事にした。
そのに現れたのは身なりの良い若い男と兵士らしき二名だった。
兵士の一人が寝ている娘を見つけ男の方をチラリと見て身なりの良い男に告げる。
「ルイ様、こちらの少女はまだ息があるようです!恐らく先程の旅団の生き残りではないかと」
「うむ、保護せよ」
「ハッ」
兵士は娘を抱き上げ3人はその足で森の中へ戻っていった。
男は安堵した。
保護と言っていたので悪いようにはしないだろう。
そう考え無事に送り届けられるのだけ確認しようと後を付けるのだった…
次回は明日の午前7時頃更新予定です




