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第97話 唯一の味方
ルナのパニックも仕方あるまい、今まで生きてきた20年は一体なんだったのか?
父親は母の仇、村人は洗脳され、親しくなった好意を持った異性は化け物だった。
そして、目の前で化け物にも関わらず自分を救おうとしてくれたその男性は体を飛散させて白骨死体に変わってしまった。
もう、何が正しくて何が間違ってるのか分からない。
「いや…いやぁぁ…アンディ…アンディー!」
その時ルナは初めてアンディーの事を愛していることを自覚する。
人は大切なものを無くして初めてその価値を見いだす。
その時には既に出遅れだと言うのに…
「ふ…ふは…ふははははは…なんかよくわからんが死にやがったわ!」
ドクターイノーの高らかな笑い声が響く中、変化は突然現れた。
部屋に敷き詰められた脳の入ったイノーのコレクションが一斉に破裂する!
それは男の体を作っていた肉体の破片の仕業であった。
「なっなんだ?!」
周りを見回しその異変に意識がいってる中、ルナはそれを見ていた。
アンディーだった男の白骨が動きだし立ち上がったのだ。
その口が動き内蔵も何もないはずなのにその声がルナには聞こえた。
「ルナ…いま…たす…け…る…」
悪夢としか言えない中、唯一の味方であったアンディーの声だと理解したルナはイノーの後ろから出て男の元へ歩みを進めるのであった…
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