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第94話 極限の無関心

好きの反対は無関心という言葉がある。

では無関心の反対は好きか?と聞かれたらそうではないと答えるだろう。

そして人は極限状態に陥ると無関心になる。

後ろからは鬼に変わった眼球が飛び出した父親、横で手を引いているのは背面を切断されて生きてるのが不思議な友人、そして正面に並ぶのは血走った目で武器を自分に向けて構える同じ村に住む住人達。

ルナは考える事を放棄した。

それは全てに無関心となる事。

ただただ手を引くアンディーと名乗った男の子が助けようとしてくれていると言うことだけ頭に残し目の前の光景を夢と判断したのかもしれない。

村人の武器がアンディーに投げつけられた椅子で隣人に刺さり血が吹き出す。

逃げ回る自分達を追い掛けて互いに邪魔だと傷付け合う村人達。

ただ必死に自分を守ろうとして戦うアンディーに身を任せ考える事を放棄していた。

落ちていた生首を投げ付けたり必死の抵抗を続けるアンディーは次々と村の人を傷付けていく。

まるで冒険物の物語で姫を助ける勇者の様なその戦いを傍観していた。

吹き出る血飛沫、人間の焼ける臭い、響く雄叫びと悲鳴…


その中、父親が教壇の下に潜り姿を消したのを見た。

ルナは指を指してアンディーに伝える。


「あそこ…」


襲い掛かる村人の足を落ちていた折れた杖で突き刺して振り返ったアンディーがそれに気付く。

いつの間にか背中は治っており既に現実味を帯びないそれをただただ物語のワンシーンのように見つめながらアンディーに手を引かれ教壇まで下がる。

そこには地下へと通じる階段があった。


「先に降りて!」


アンディーの叫びに頷くこともなくルナは階段を降り始める。

その先に鬼の父が居るのは分かっているのにそれを気にせずに…

次回は明日の午前7時頃更新予定です

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