第90話 豹変と本性
男は嫌な予感がして飛び出した!
そして、イノーが何かスイッチのようなものを手に屈み込むのが見えた。
「えっ?アンディー?」
ルナがこちらを見て驚きの表情を浮かべる中男は彼女を押し倒した。
直後背後を何かが通り抜ける気配がして男の背中は尻から後頭部まで切断された。
ルナが背中を地面に付けて倒れるのと男がその奥に落ちるのは当然なのだが男の後半身は着地後滑るようにズレて中身が露になる。
「へっ?えっ?」
「な、なんだと?!」
ルナのよく分からないという声に被せるようにイノーの怒りの怒声が響く!
ここまで用意周到にやって来て最後の最後で男に邪魔をされたのだから仕方あるまい。
席の方では住民だった者の首無し死体から血が真上に吹き出す。
イノーは教会の入り口から座席の上を通過してルナの首を跳ねるピアノ線みたいなモノをこの日のために準備してきたのだ。
「お、お父様これは?!」
「ルナ、私の可愛い娘…今日お前は本当の家族に会いに行けるんだよ」
「お、お父様?」
「お前は今日で20。やっと20歳の女の脳が手に入るんだ。20年も待ったのだぞ!それを…それをー!」
イノーは中身の見えている男の死体を蹴りだす。
ポップコーンの袋を横から叩くようにイノーの蹴りで男の中身…内蔵やその他の物が浮き上がり横にこぼれる。
「ひぃっ?!」
あまりのグロテスクなモノにルナは吐き気を催す。
「ルナ、君には姉がいるのだよ…」
暫く男を蹴ったイノーは唐突に語り始めた…
次回は明日の午前7時頃更新予定です




