なろう取り扱い説明書
なろうでは沢山のユーザー様が登録し、数多くの作品が埋もれています。なので、良作であっても人目に触れることなく完結を迎えることも少なくありません。
今回はそんな貴方の為に、なろうでの立ち回り方や暗黙のルールを語っていきたいと思います。
――その一、小説の作法――
まず一つ目は、小説の作法についてです。これは皆さんご存知の通り、他者様のエッセイなどで語られているので、そちらを参考にして頂けると幸いです。
この小説の作法、意外と知らない方も沢山いらっしゃいます。たとえ良作だとしても、作法がなっていないとブラバされることもあります。
PVが伸びないと悩んでいる方、もう一度確認してみてはどうでしょうか?
――その二、タイトルやあらすじ――
タイトルは、その作品の看板です。やたら、長いタイトルが流行っていますが、今の時代それもありだと思います。ただ、他の方の真似をしたようなタイトルや、伝わりにくいタイトルは避けた方が無難だと思います。
次にあらすじですが、なるべく簡潔に作品の良さを伝えられるように纏めるのがいいと思います。
何故かと言うと、携帯で一覧表を検索すると、冒頭のみしか表示されないのです。携帯ユーザー様はだいぶ減ってはきていますが、少ないからこそ有り難みがあると私は考えます。
――その三、ブクマや評価――
作品を投下するだけでなく、積極的にブクマして色々な作品を読んでみましょう。
私は今まで、推理モノしか読んできませんでした。なので、その他のジャンルは敬遠してきました。ですが、このなろうに登録して、食わず嫌いだったことに気付きました。
いいものは、いい。どんなジャンルにせよ、貴方の今後の執筆活動においていい影響をもたらしてくれるに違いありません。
もし、ファンタジーだけしか読みたくないと仰る方がいたら、せめてエッセイだけでも読んでみて下さい。なろうでは、色々なことを語ったエッセイが多数あります。ネタに行き詰まった時など、気分転換になると思います。
そして、いいなと思った作品には、積極的に評価をしましょう。貴方が評価を待っているように、その作者様も評価を待っているのです。
評価されたいと思っている方は、まず自分から一歩踏み出してみましょう。
――その四、感想について――
感想なんて何を書いたらわからない。書く意味なんてない。そう思った方、ちょっと待って下さい。
感想は一種のファンレターのようなものなので、抵抗があるかと思います。ですが、たった一言でもそれが作者様の励みになるのです。
もしかしたらそれを読んだ作者様が、貴方の作品に興味を抱き読んでくれるかも知れません。
ただ、それを目的でやたら適当な感想を書くのはダメです。
“更新まだか?”や“返事は?”などの行為もダメです。これは規約にもあるように、立派な違反です。
やはり人と人との繋がり……言葉を選ぶ習慣も身に付けたいものです。読者も人なら、作者も人です。自分が不快に思うことは書かないのもマナーです。指摘と批判は違いますから。
上記のことを踏まえて、時間がある時は感想を書くことをおすすめします。
――その五、お気に入りユーザー登録――
なろうでは気に入ったユーザー様を、お気に入りすることができます。お気に入りユーザー登録すると、お互いの割烹や新着が表示されるようになります。(携帯では新着は表示されません)
他のユーザー様と交流することで、作品に対する考え方、リアルでの出来事、または悩みなど打ち明けたりと、小説以外のことを語る機会も増えてきます。
同じ志を持つからこそ、大事にしてもらいたいと私は考えます。
お気に入りユーザー登録することで、貴方の作品が注目される機会も増えてくると思います。ですが、交流もなく一方通行だと、意味がありません。貴方からお気に入りユーザー登録をしたのであれば、まず貴方から作品を読みにいくのが礼儀だと思います。
以前、退会したユーザーで、評価やブクマを増やしたいが為に、お気に入りユーザー登録をやたらとしていた人がいます。結局のところ、そういう方は干されてしまいます。なので、そういうことを目的でお気に入りユーザー登録するはやめましょう。これは、貴方の為です。
――その六、割烹(活動報告のこと)――
小説を更新などした際や、近況報告などある場合、割烹をあげたりします。それに対して相互関係にある方は、コメントを残したりします。
言わばこれが交流の場でもあり、小説以外の楽しみでもあります。しかし、いくつか注意点もあります。
まず、割烹はTwitterではないので、やたらコメントのやり取りをすると規約違反になります。その辺は注意して下さい。
連発して割烹をあげるのも、好ましくないですね。連発して割烹をあげることで、他のユーザー様の割烹が流れてしまいます。
私の周りでは皆さんそれをよく理解していて、一日に一回から二回に抑えています。誰が決めた訳ではありませんが、これはお気に入りユーザー様との交流を、円滑にする為の暗黙のルールなのです。
次に割烹での様々な報告。レビューなど頂いた場合は、その方の小説を宣伝してあげると良いでしょう。姿が見えないネットの世界。目で見えないので、お礼を形にするのは大事なことです。これは、なろうに限らず生きていく上で大事なことだと思います。
あまり好ましくない報告。それは、“PV〇〇突破しました”や、“ポイント〇〇突破しました”や、“ブクマ〇〇件突破しました”などです。
私も以前、つい嬉しくて報告したことがありました。ですが、あるユーザー様が言っていました。結局のところ、そういう報告をしても快く思わない人の方が多いと。
私個人としては、たまにはいいと思うのです。頑張って認められた証ですから。でも、頻繁にそればかりするのはどうかと思うのも事実ですね。なので、そういう報告は控え目にした方がいいと思います。
それで干され、皆に嫌われ消えていった方もいますしね。
それに考えてみて下さい。ランキング上位の作品なんて、PVもポイントもブクマも桁外れです。そういう人気のある方は、PV〇〇突破とか言いませんよね。
続いて、割烹に書き込むコメントに関することです。
何度もいいますが、割烹は交流の場です。なので、楽しい話題などで盛り上がることもあります。皆さんに打ち解ける為にも、積極的にコメントを残しましょう。そうすることで、貴方の割烹にもコメントが返ってくるかも知れません。
もしコメントが来たら、丁寧になるべく早く返しましょう。人によっては、もう一度読みに来ることもあるので。来たコメントに返す。これもなろうでの暗黙のルールですね。
――その七、レビュー――
レビューをもらうと嬉しいですよね。もらうだけで、注目度は上がります。なかなか貰えないだけに、あの赤文字は二度見してしまう程です。
では皆さん、レビューを書いたことがありますか? 大抵の人はこう答えます。
『書いたことない』『なんて書いたらいいかわからない』『失礼かもしれない』
結局のところ、そう思っている人が多いのであまりレビューは書かれないのです。当然、書かれる確率も減りますよね?
なので、まずは自分からというくらいの意気込みで書いてみてはどうでしょうか。
レビューを書くことで、貰った方は注目を浴びます。そして、貴方は感謝されると思います。それだけではありません。貴方のスキルアップにも繋がるのです。
少ない文字数で、作品を紹介するのは難しいものです。ですが、それをすることで実力もつくはずです。
それでも不安だと感じた貴方。上手く書こうと思うから、そう思うのです。レビューに上手いも下手もありません。要は、その作品の良さをいかに伝えられるかなのです。
例えばここに一台の新製品の掃除機があるとします。貴方ならこの掃除機の良さをどう伝えますか?
音が静か、空気が汚れない、コンパクト、軽い。
このように箇条書きにして、作品の良さを文章にすればいいのです。
もし、レビューを書いて不安だと思うのであれば、作者様に“嫌なら消して下さい”とメッセすればいいだけの話です。臆することなく、どんどんレビューを書いていきましょう。
そうすればいつか、貴方のもとに素敵なレビューが届くかも知れませんよ。
若干、毒もちりばめましたが、如何でしたか?
これからの貴方のなろうライフを祈っております。
最後になりますが、飽きて小説を放置するのはやめましょう。私の言いたいことはそれだけです。