恋する?
ふつうの サラリーマン 村山俊 がんばるワーキングガール 片岡花蓮 そして ドクター鎌田
仕事も 変化が
6月の終わり 村山俊は 花蓮に メールをした
'こんばんは(^-^) 今度の秋にある グルメ博覧会に わが社が 出店します 私は それの 責任者的な立場に なってしまいました 忙しくなりますが 頑張ります' と送った しばらくして 花蓮から メールが帰って来た
'私も 秋から 部署移動になりそうです お互い 忙しくなりますね(^.^) 今週 お互いを励ませるように 食事をしましょうね(^.^)'
と あった 私は その週は 喜んで 仕事をした
週末 お互いを励まして 楽しく喋った そして お互いのお付き合いこの先 良い形にできたらと 話した
7月に入り 尻尾は ファッションとしてつける人も出てきた
そして 雑誌に ある女優が 自分も尻尾があると カミングアウトしたが
’あの方年齢で 尻尾が生えるのか??? その真偽の程は?’と 書かれており 完全に その女優さんには 悪いが その扱いは お笑いゴシップ的扱いであった
そして ’YU-BI’の会 が 開かれた
ひと月に1回の 割合で集まりは 行われており 参加者も増える一方になってきている
私 村山俊と花蓮さんが 受付をするわけだが 人数が増えて忙しくなってる上に 新たな有尾族の会員は 尻尾が本物かどうか 確かめることが ドクター鎌田により 行われるので 受付は 大混雑である
そして 会が始まって しばらく経ったころ ’YU-BI’の会を 初めから参加している メンバー2人が 立ち上がって
「報告があります! 私たち結婚します!」と言った 皆から 祝福の拍手を受けると その二人は 幸せそうに手をつなぎ 犬と尾長ザルの尻尾を絡ませているのだった
別な会員も
「実は 僕も 尻尾なしの女の子と 付き合ってまして 結婚を考えているので 次の集まりのときに 連れてきても良いですか?」と言った 皆 OKと言い その他の会員も
「私もお付き合いしてる人 連れてきて 良いですか?」と言い 何だか 幸せいっぱいの雰囲気が 漂い始めた
私と花蓮さんも 手をつないで 尻尾も絡ませ 楽しく過ごしていた
最近の ドクター鎌田は 学会や他の病院や心理カウンセラーの集まり そして オカルト的な集まりからも 公演の依頼が来ていた
本業の 医者より 大忙しである
そんなドクター鎌田を 見かねて 手伝ってくれる人も出てきた 彼女は村山俊が 初診で来院した時に イノシシタイプの尻尾を持っていると紹介された 真面目な看護士である
彼女は ドクター鎌田に依頼される仕事を 真っ直ぐこつこつと こなして行った そして 彼女は看護士の プロ知識で ドクター鎌田を サポートしていた
何だか ここもいい雰囲気である
8月に入り 暑さで偽尻尾を 付ける人は 少なくなった 本物尻尾は 目立つ存在で 待ち行く人に「暑いのに大変やねー」と 声をかけられるようになった
’YU-BIの会’は 定期的にあり 私 村山俊と花蓮さんで 受付をした
この頃になると 会員数は 安定をしてきて 暑さで 偽尻尾も付ける人が あまり無くので受付も順調で 花蓮さんと 話しをしながら 楽しめる余裕も出てきた
ドクター鎌田の報告では
・ストレス由来の 大きな病気などは 少し軽減傾向が出てきてること 又自殺など 最悪の事態防止にも つながっていると 報告があった
このたび 配られた資料は 前回までの 資料より見やすく カラフルで 一般向きにされていた
それは サポートしてくれている 真面目な看護士が 今回から資料編集を 行ってくれているからである
今回は ’YU-BIの会’ にも参加している
9月になり 私 村山俊も イベントの事で色々忙しくなっってきた
ブースで使うもの など 同僚も手伝ってくれている
花蓮には 人事異動が告げられた 10月から 総務開発課へ移動と事例が来た
そして 来年度4月から 庶務は 廃止されることも 通達された 人事に関しては 9月中に それぞれ 通達されることになった
数日経った ある日 花蓮が引き継ぎの仕事をしていると 庶務課の若い社員2人が 花蓮のところに来た
彼女たちは 今年の12月で 退職するので 辞表を課長に渡して来た と言った 花蓮が
「どうして 辞めるの?」と聞くと 若い社員の 一人が
「私は今19歳なんですけど やはり大学で 勉強をして 片岡さんみたいに 色々知識を付けたいんです だから 今から猛勉強して 来年度大学を目指します」と言った 花蓮は 嬉しく思っていると もい一人が
「私は 20歳なんですけど 生きた英語を使える人が 羨ましくって・・・ 私の所に来た英語のメール 片岡さんが きっちり処理したのを見て 凄いって思いました だから アメリカかオーストラリアで 働きながら勉強も出来る ワーキングホリデー をしたいと思っているんですよ」と言った 花蓮は
「頑張ってね 若いんだから何でも出来る!」と励ましの言葉を送った そして「今は まだ仕事中だから 仕事頑張ろうね!」と お互い励ました
9月の ’YU-BIの会’は ’有尾族’も 特に変化は無く 落ち着いてるということで これからも変化が少なめになる? と ドクター鎌田は 報告した
でも ドクター鎌田自身は 傍目から見ても 看護士と いい感じで尻尾を あの看護士の背中に回していた
最近 この会は カップルになる人が 多くなってきている