繋がる
普通のサラリーマン 村山俊 その体に生えた尻尾
そして そのことを 調べている ドクター鎌田
彼らの 研究は どうなる??
6月も 中ごろになると 尻尾のことは マスコミにも 知れることになった
雑誌やテレビの取材などに ドクター鎌田は 出るようになったきた
そのたびに いつもの 個性的な 受け答えをして 記者にも受けをとったいた
それとは反面 病院内では ドクター鎌田のことを
「あいつ 調子に乗ってんじゃない!!」とか 「あいつは 学閥関係ないから あんなこと出来るんだよ」とか 「あいつ A会病院の息子だから この病院は腰掛 他の病院で勤務してたってゆう事と そこで実績上げたら 実家に帰ってその病院で 幹部になるんだろ」 とかの噂も 表面化してきた そんな こともあるが ドクター鎌田は 彼なりに我慢していた
その頃 村山にのもとへ 片岡花蓮からのメールが届いていた
「村山さん お疲れではないですか? もし よろしければ今度の土曜日 お食事をしませんか?」 とメールがあったのだ
私は
大急ぎ
「ぜひ 行かせて頂きます」と返事をした すると 花蓮から
「では 夕方6時に ○駅前で よろしくお願い致します」と 連絡があった
土曜日 ○駅に 早めに着き ドキドキしながら待っていた 待っている時間さえも嬉しく 尻尾も 弾んでいたようである
すると 花蓮が
「お待たせしました」とやってきた 私は
「私が 早く着きすぎたんです!」と返すと 花蓮は
「そうですね 今 5時50分ですものね」と 笑いながら答えた そして 花蓮は「私が好きな お店を予約したんですけど 村山さんワインお好きですか?」と聞いてきた 私は
「ワイン 好きですよ!!」と答えると 花蓮は
「良かった! その店 ワインがとっても美味しいんですよ!」と言い 「こっちなんですけど 5分ほど歩きますね」と 花蓮はその店に向かった
住宅地に有る 一軒やと間違う様な そのお店は アットホームで お店の女の方が
「こんにちは! 花蓮ちゃん お席ここよ」と迎えてくれるほど 花蓮と仲が良い店であった
二人は 席に着くと その女の方が 注文をとりに来ると 花蓮は
「いつもの様に お任せします」と言った 女の方は 私に
「何か 苦手なものとか有りますか?」と聞いてきた 私は
「べつに 苦手って 納豆が嫌いなぐらいで・・」と 言うとお店の方は
「今日は 納豆は出ませんよ」と笑顔で答えてくれた そして「ワインはどうしましょうか?」聞いてきた 花蓮は
「はい 村山さんは 何が良いですか」と聞いてきたので 私は「はあ・・」と考えていると 花蓮は女の方に
「今日はお勧めのワインはありますか?」と 聞いた 女の方は ワインセラーから 数本のワインを 持ってきて
「これが オーストリアの2011年もので・・・」と 色々説明を始めた
私は 説明を聞きながらも 理解が出来ずにいると 花蓮が
「じゃあ この ドイツのを開けて下さい」と 言った
しばらくして ワインが注がれ 料理も運ばれてきた 少しずつ いい感じになってきたところで 花蓮は
「村山さん メールでも いつも 片岡さん って言ってますよね」と言い「花蓮で良いですよ」と言った 私は
「花蓮さん で良いですか?」と答えると 花蓮はくすくす笑って「花蓮で良いですよ」そして私に
「村山さん 下の名前 確か俊さんでしたっけ?」と聞いてきた 私は’俊さん’と呼ばれたことに ドキドキしながらも 嬉しく
「はい!そうです!!」と 答えた 花蓮は「私も 俊さんと呼ばせていただきますね!」と言うと もう一度 乾杯した この時 二人の尻尾は とても楽しそうに リズミカルに動いていたようだ
しばらくして 2本目の ワインを開けたぐらいで 私は 花蓮さんに
「花蓮さん 前に 会社で 対人ストレスがあるって言ってましたけど 大丈夫ですか?」と聞いてみたすると 花蓮は 顔を下に向け
「色んな人が居ますもんね 年齢も26歳にもなってますし いい加減 自分でストレスを解決する方法 を見つけないとね」と言い 尻尾もさっきとは違い うなだれてしまった 私は(しまった!)と思った 続けて花蓮が
「俊さんも あるんですか? 仕事でのストレス」と言った 私は
「仕事は好きです でも 変な上司って居るでしょう 言うことがころころ変わったり・・」と言った 私の尻尾もうなだれた
すると 花蓮は
「仕事場の事を 思うと 嫌になりますから 今日は仕事なんか関係なく 楽しみましょう!!」と言った その時花蓮の尻尾は 上を向いた 私も
「そうです 楽しみましょう!」と 再度乾杯をした
この時の様子を 店の女の方が見ており なんとも良い尻尾の動きに 笑顔がこぼれるのであった